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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第5章 教室での『はじめて』
 先日、花火大会の日に持っていたのもこのカメラだ。

 愛里の許可を得たので、幸彦は改めてカメラを構える。

 真剣に、時に鼻に皺をよせ難しそうな顔で宿題に取り組む愛里の姿を何枚も収めた。

 …綾香に見せる前に写真を選ばないとな。

 幸彦は撮ったばかりの写真を液晶に呼び出す。

 肘をつき前屈みになったパーカーの胸元から、白いブラジャーがほんのわずかだが見えている。
 上から覗き込むようにして撮った写真は、小さな膨らみを隠すカップがはっきりと映っていた。

 スクールブラ、あるいはジュニアブラと呼ばれる子供用の白いプレーンな形のブラジャーだ。小さな水玉模様が散りばめられている。
 他にももう少し色や模様のついた下着を持っているのも、幸彦は知っている。今日は学校に来るということで、シンプルな下着を選んだのだろうか。

 それはそれで可愛らしい。

 肉棒には早くも血液が集まり始めている。だが、まだ早い。綾香はここで宿題をしていると思っている。ならば、それをある程度進めなけらばならない。写真も、ちゃんとやってましたよ、という証拠になる。

 外が少し騒がしくなってきた。校庭に目をやれば、ユニフォーム姿の少年が集まりはじめている。もうすぐ練習の時間らしい。

 暑い時間に付き合わされる親も大変だな。

 思いながら、熱くなりかけている肉棒を意識する。
 校庭にどんなに目を凝らしても、愛里以上の美少女は見当たらなかった。

 愛里は時おり鉛筆を持つ手を止めじっと問題と睨み合う。その度に幸彦が覗き込み、ブラジャーをこっそり見つつも、ヒントを与えてやる。

 算数は確かに苦手なようだったが、どうにかドリルのページをめくっていく。
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