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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第5章 教室での『はじめて』
持ち上げられそうなパーカーの裾を力いっぱい押さえ込む。もがくたびにスカートが捲れてブラとお揃いのショーツが見えてしまっているが、それを隠す余裕はない。それでも愛里は諦めなかった。
左側は壁。背後には幸彦。突破口は目の前にしかない。教科書が並ぶ机をどうにか動かすしかない。机の脚を蹴り前に隙間を作る。
ペンケースからシャーペンが飛び、ペットボトルのお茶が音を立てて床に転がった。
「暴れないで」
「やだ…離してよ…っ」
もう一度机を蹴る。どうにか愛里一人分が動けそうな隙間が出来た。後は上手くここを使って逃げ出すだけだ。
しかし、大人の力は強い。肩の上から胸をまさぐる二本の腕に体の動きを封じられてしまっている。
何とか隙を作りたい。
「ここ学校だよ」
「分かってるよ」
「学校でこんなこと…していいと思ってるの?」
「愛里ちゃん」
耳元で冷たい静かな声。
「お父さん言ったよね。もう遠慮しないよって」
「え…?」
「愛里ちゃんがどう思っていても関係ないんだ。お父さんがしたい時にしたいところでするよ」
「そんなの…」
背筋が寒くなる。真夏の教室の中で冷たい汗が流れた。
一瞬のその隙間でパーカーを大きく捲り上げられた。
「やだ…っ!」
白いプレーンな形のブラジャーが教室の中で露わになる。腕を両方とも椅子の背もたれの後ろに回され、閂をかけるように幸彦の左腕に挟み込まれる。
上半身の動きを全て奪われた。
それでもジタバタともがく愛里の動きがぴたりと止まった。
「え…?」
左側は壁。背後には幸彦。突破口は目の前にしかない。教科書が並ぶ机をどうにか動かすしかない。机の脚を蹴り前に隙間を作る。
ペンケースからシャーペンが飛び、ペットボトルのお茶が音を立てて床に転がった。
「暴れないで」
「やだ…離してよ…っ」
もう一度机を蹴る。どうにか愛里一人分が動けそうな隙間が出来た。後は上手くここを使って逃げ出すだけだ。
しかし、大人の力は強い。肩の上から胸をまさぐる二本の腕に体の動きを封じられてしまっている。
何とか隙を作りたい。
「ここ学校だよ」
「分かってるよ」
「学校でこんなこと…していいと思ってるの?」
「愛里ちゃん」
耳元で冷たい静かな声。
「お父さん言ったよね。もう遠慮しないよって」
「え…?」
「愛里ちゃんがどう思っていても関係ないんだ。お父さんがしたい時にしたいところでするよ」
「そんなの…」
背筋が寒くなる。真夏の教室の中で冷たい汗が流れた。
一瞬のその隙間でパーカーを大きく捲り上げられた。
「やだ…っ!」
白いプレーンな形のブラジャーが教室の中で露わになる。腕を両方とも椅子の背もたれの後ろに回され、閂をかけるように幸彦の左腕に挟み込まれる。
上半身の動きを全て奪われた。
それでもジタバタともがく愛里の動きがぴたりと止まった。
「え…?」