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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第5章 教室での『はじめて』
その目が一点を見つめる。
目線の先には愛里のひとつ前の机。その上に置かれた、コンパクトデジカメ。赤いランプがついている。
そのカメラを愛里も使わせてもらったことがあり、幸彦にいろいろ教えてもらった。基本的な使い方や、録画モードにすると、小さな赤いランプがつくということも。
「え…?」
もう一度困惑の声を出した時、背後で幸彦が笑った。
「もう気付いちゃったか」
「え…、え…?」
「撮ってるよ」
その言葉が一瞬理解出来なかった。
デジカメが録画モードになっていることも、自分にカメラが向いていることも分かる。
でも、撮ってるって、いったい何を…?
「ひ…っ!」
全てが繋がった時、愛里が引きつった悲鳴を上げた。
目線の先には愛里のひとつ前の机。その上に置かれた、コンパクトデジカメ。赤いランプがついている。
そのカメラを愛里も使わせてもらったことがあり、幸彦にいろいろ教えてもらった。基本的な使い方や、録画モードにすると、小さな赤いランプがつくということも。
「え…?」
もう一度困惑の声を出した時、背後で幸彦が笑った。
「もう気付いちゃったか」
「え…、え…?」
「撮ってるよ」
その言葉が一瞬理解出来なかった。
デジカメが録画モードになっていることも、自分にカメラが向いていることも分かる。
でも、撮ってるって、いったい何を…?
「ひ…っ!」
全てが繋がった時、愛里が引きつった悲鳴を上げた。