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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第5章 教室での『はじめて』
「愛里ちゃん」

 床のタイルの上に、愛里の潤いに全身を濡らしたバイブが転がっている。
 幸彦はそれを見下ろしながら、静かに少女の名前を呼ぶ。

「はぁ、はぁ…っ、く…はぁ…!」

 足を開き惜しげもなく割れ目を晒している愛里は、強すぎる快感からやっと解放されて肩で大きく息をしている。
 もっとも愛里に、自分で割れ目を晒している自覚はないだろう。もうそんなことを気にしている余裕はないはずだ。

「愛里ちゃん」

 もう一度。感情のない声で。

「イくまで抜いちゃだめだよって言わなかったっけ?」
「も、もう…無理…無理…」
「ちゃんと言うことを聞いてくれたらもう少し優しくしてあげられたのに」

 タイルの上で振動を続けるバイブを摘みあげて、スイッチを切る。

「お願い、もう…」

 うわ言のように繰り返す愛里の顎をくっと掴む。

「あう…」
「何で抜いちゃったの?」
「もう、こんなの…無理…」
「言うこと聞かないとどうなるか、分かってる? これ見てごらん」

 ひっと小さい喉が鳴った。

 幸彦は、あの花火大火にの日に撮った写真を密かにプリントアウトしておいた。
 夜空に咲く満開の花火に、生まれたままの姿の愛里が照らされている。

 写真の愛里はセックスの快感に呆けたような、そんな顔をしている。

「ここに置いて帰っちゃおうかな」
「やだ…やめて、お願い…」

 細い腕が写真に伸ばされる。力ないそれを難なく払いのける。

「それとも、ここから校庭に向けて投げてみようか」

 びくんっ! 目に見えて大きく愛里が震えた。幸彦は知らなかったが、校庭にいる男子の中には愛里の片思いの相手がいる。
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