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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第6章 開花し始めた性の器
 しばらくプールを楽しんだ後四人揃って食事をとり、水着のまま遊園地へ向かった。めぐみの母親は上からTシャツを着たし幸彦も同じく夏用の薄手のパーカーを羽織ったが、愛里とめぐみは他の若い人達と同じように水着のまま遊んでいた。

 基本的に乗り物は子供が二人で乗った。愛里がそうしたがった。明らかに幸彦を警戒している。
 それならそれでいい。別に焦ることはないのだから。

 幸彦はめぐみの母親と並んで座り、アトラクションを楽しむ愛里を眺めていた。

 周りには愛里と同じくらいの少女から大人まで、たくさんの水着姿の女性が歩いている。

 やっぱり愛里ちゃんがいちばん可愛いね。

 幸彦は改めて、愛里の美しさを目に焼き付けた。
 
 いろいろな乗り物を楽しんで、園内に大きくそびえ立つ観覧車の足元まで来た。
 それまで楽しそうにしていためぐみが、少しだけ真剣な顔で愛里に向き直った。

「あのね、観覧車はお母さんと乗りたいんだ」
「え?」

 めぐみの申し出に愛里が少し驚いたような声を出す。

「お母さんと遊園地とかって、すごい久しぶりだから。だから、お母さんと乗りたいんだよね。いい?」
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