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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第6章 開花し始めた性の器
 愛里は結局、観覧車には幸彦と二人で乗ることになった。二人だけ乗らないというのも変だったし、先に乗り込んだめぐみ母子の次に来たゴンドラに乗り込む。

 観覧車は順調に高度を上げ、間もなく頂上だ。
 
 水着姿の自分を見て来る幸彦の視線が居心地の悪さを生む。

 幸彦が母親と再婚してくれるまで同じように貧しい生活をしていた愛里には、めぐみの気持ちがよく分かる。

 だから愛里はめぐみの申し出を快く受けた。満面の笑みで喜ぶめぐみと、それを見てやはり嬉しそうに笑うめぐみの母親を見て、誘ってよかったと愛里は心の底から思った。

 しかし同時に、体に迫る危険も感じ取っていた。

「めぐみちゃんがこっち見てるよ」

 幸彦に言われ、愛里は指さす先に目を向ける。ひとつ先のゴンドラからめぐみが手を振っている。

「めぐみちゃんって可愛い子だね。手振り返してあげなよ」

 幸彦の笑顔が何か気味が悪い。プールの中では隙あらば触って来たというのに密室の観覧車では手を出してこようとしない。

 めぐみは笑顔で自分に手を振っている。愛里も座席の上で体の向きを変えるとめぐみに向けて手を振る。
 めぐみの胸は愛里よりも大きい。大きく振られる腕のつられてふたつの膨らみが左右に動いている。

 愛里は背後に幸彦の気配を感じる。めぐみを見ているその目は笑っているが、その裏では何を考えているのか。

 もしかして…

「お父さん…」
「ん?」
「もしかして…めぐみちゃんにも変なことしようとしてる?」

 愛里の言葉に幸彦が笑う。

「そんなことしないよ」

 言葉と同時に伸ばされた手が愛里の尻に触れた。めぐみからも、後ろのゴンドラからも見えない位置なのを確認して、遠慮がない動きで尻を揉まれた。谷間に食い込ませるように水着を持ち上げられ、それが割れ目に食い込む。
 尻の膨らみを撫でながら、背後で幸彦が愉快そうな声を出す。

「だって愛里ちゃんの方がずっと可愛いもんね。心配しなくてもいいよ、お友達には手を出さないから」

 お友達。その言葉のチョイスがまた気味が悪い。さっきまでは「めぐみちゃん」と呼んでいたのに。

「その分、愛里ちゃんにいっぱいしてもらうから。帰りが楽しみだね」

 つつ、と背中を指先で掻かれ鳥肌が立った。
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