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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第6章 開花し始めた性の器
「前、見えないようにして…」

 愛里がか細い声でそういうのを、幸彦はしっかり聞いた。
 
 外でする時、愛里はいつも泣きながら体を隠す。見えないところへ連れて行ってくれと涙ながらに訴える。
 今日もそれと同じこと。しかし、声音が微妙に違っている。

 声が震えているのもいつも通り。涙で頬を濡らすのも同じ。

 しかし、その震えは本当に羞恥だけのせいなのか。

「お父さん、お願い…何でもするから…」

 何でもする、か。つい最近も聞いた言葉だがその裏に隠されているものが違う。声の湿度が違う。

「分かった。外から見えないようにしてあげるね」

 もとより幸彦はそうするつもりだった。愛里の小さな体は隠せても大人の自分はどうやったって外から見えてしまうだろう。
 車には大きなサンシェードが積んである。折りたたみ式の日よけはフロントガラスを全て覆うことが出来る。

 運転席の背もたれを倒し、器用に体を滑らせて後部座席へと移る。三列シートのさらに後ろ、背もたれとバックドアの隙間にしまい込んであるサンシェードを取り出し、フロントガラスの内側に立てかけた。

 車内が暗くなるが、それは外から遮断された証拠でもある。いちばん端の小さな隙間までは埋めることが出来なかったが、そこから覗き込まれるようなこともないだろう。むしろ細い光が差し込んできてくれて程よく車内を明るくしてくれた。

 こうでもしないと幸彦は自分が下半身を脱ぐことが出来ない。すでに肉棒は硬くなっている。
 プールの中で愛里を触った感触がまだ残っている。そのせいで幸彦の性欲の我慢も限界に近付いている。

 可愛い猫の写真がプリントされたサンシェードの内側でこれから何が行われるか。
 きっと誰も想像すら出来ないに違いない。

 手で覆われても車内が暗くなったのが分かったのか、愛里がやっと顔を出した。
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