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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第7章 体いっぱいの『気持ちいい』
 愛里の心配は、その通り現実になった。
 幸彦は愛里とセックスすることなく大阪に向けて行ってしまった。

「しばらく寂しくなるわね」
「うん…」

 綾香の言葉に愛里は小さく頷いた。

 そして、愛里の辛い日々がはじまった。

 体が疼く。快感を求める。セックスがしたい。

 その少女らしくない欲求が愛里を焦がす。
 しかしどんなにセックスがしたくても、愛里には相手がいない。

 告白してきた高校生を誘えば断られることはないだろうが、今後も関係を迫られることになりそうだし、何より彼が相手では深い快感は得られない。経験の少ない高校生では、大人相手にセックスを繰り返してきた愛里を満足させることなど出来るはずもなく、それはもうすでに自分の体で証明済みだ。

 夏休みが終わって二学期が始まった。

 つい数週間前まで見るだけでドキドキしていた同級生の男子に不思議と何も感じなくなっていた。彼もまた、愛里を満足させてはくれないだろう。それが分かってしまったら興味がなくなってしまった。

 彼が近くにいると思うだけで恥ずかしくて泣きそうになった教室でのセックスなど、ほんの二週間ほどまえのことだ。

 短い間に愛里の体は大きく変わってしまった。

 男子達はそんな愛里を見て「なんかエロくなった」と密かに囁き合っていた。担当の教師ですら時に眩しそうに目を細めたくらいだ。

 見た目は変わっていない。夏休み前と変わらず明るく笑う、清純な美少女だ。
 しかし色気のようなものが体の内側から溢れ出ている。それは性の快感を知ったことによってさらに強く鮮やかに愛里を彩っている。

 それでもまだ、本当の快感を知らない。じっくりとセックスだけに集中することが出来る場所で快感に溺れたことがない。快感を認めてから、それを与えられていないでいる。

 幼い愛里はまだ蕾だ。

 しかし体中に水滴をびっしりと纏い、ほんのわずかなきっかけで大きく花開く、その前夜のような大きく膨らんだ蕾だ。

 まだ子供の体で大人の快感を求める。

 周りの男達がざわつくのも無理はなかった。
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