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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第2章 ゴールデンウィーク。旅行一日目
 水着の胸元を引っ張られ、小ぶりな胸が露わになった。

「やぁ…」

 愛里が小さく抵抗する。隠そうとする腕の内側に幸彦の腕がするりと潜り込む。何をしようと幸彦のほうが行動が早い。

「お胸がすごいドキドキしてるね」
「触っちゃやだぁ…」
「大丈夫、緊張しないで」
「あう…っ」

 耳の中を舌が這いまわり、背筋がぞわりと粟立つ。瞳に涙が溜まる。明るい光が潤んだ目に染みる。

「お父さん、こんなところで、やだよ…」
「恥ずかしがらないで」
「誰か来ちゃうよ…」
「大丈夫、こんなところまで来る人いないから」

 愛里の精一杯の抵抗も幸彦には何の効果もなかった。

「また愛里ちゃんの可愛いところ、たくさん見せてよ」
「うぁ…っ!」

 小さく鋭い悲鳴が愛里の口から飛び出した。

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