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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第2章 ゴールデンウィーク。旅行一日目
 こんなに、こんなに気持ち悪いなんて…

 愛里はこみ上げてくる吐き気を必死で堪えていた。

 もじゃもじゃとした陰毛が顔に当たるのが気持ち悪い。
 舌に伝わるしょっぱいような味が気持ち悪い。
 硬さも熱さも、それを口に含んでいることも、何もかもが気持ち悪い。

「ああ、愛里ちゃん、気持ちいいな…もっと顔を動かすんだよ…そう、上手だよ…」

 喉の奥まで押し込まれると息が苦しい。せめて、と肉棒の根元に手を添え何とか呼吸を確保する。頭を激しく前後に動かされ、唾液がだらだらと流れ落ちる。

 ぐっと根元まで咥え込まされた。そのままそこで頭を固定される。

「うう、んぐ…!」

 息が苦しい。堪らずぺちぺちと幸彦の太ももを叩くと、ようやく解放された。
 勢いよく口から飛び出した肉棒が跳ねて頬を打ち、愛里の唾液と幸彦の先走り液が混じったものが飛び散る。

「はぁ…、げほっ、う…げ…」

 大きく息を吸い込むと途端にむせた。喉が痛いほど咳き込む。

 床に手をついて咳き込んでいると、脇の下に手を差し込まれ体を起こされた。そのままぐっと抱き寄せられる。

 そして、唐突に唇が重なって来た。

「うぅ…ん、んん…っ!」

 きつく閉じた唇の上を幸彦の舌が何度も行きかう。顔を濡らす唾液を舐め取るかのように、唇だけではなくその周辺も舐められた。

「うぁ…っ!」

 舌の感触に呻くと、その瞬間に口の中にザラリとしたものが飛び込んで来た。

 幸彦の舌だ。

 口の中で忙しなく動き、歯や顎の裏側まで舐め尽くされる。

 強く舌を吸われ、それに呼応して愛里の背中が弓反る。
 少女が夢見た優しいキスはそこにはなかった。性欲に溢れた、性欲にのみ支えられた濃厚なキスだった。
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