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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第3章 ゴールデンウィーク。旅行二日目
「え…?」

 新堂の股間に手を添えたまま、愛里の動きが止まった。

 覚悟を決めたのか、諦めたような表情でただ耐えていた愛里の表情が大きく動いた。

 そして、ひっ、と小さく悲鳴を上げた。
 内心それをニヤニヤしながら新堂はそれを眺める。

「昨日、見ちゃったんだよね。愛里ちゃんが、お父さんと、セックスしてるところ」

 わざと一言一言区切って言うと、そのリズムに合わせて愛里の指先が小さく震える。

「お父さんとあんなことしていいの? 愛里ちゃん、ずいぶん気持ちよさそうにしてたけど」

 お父さんに言われたから仕方なくしてるだけで、自分は気持ちよくなんかなっていない。

 愛里はそう言いたかった。なのに言葉が出ない。

 セックスしているところを見られた。

 その絶望が体を震わせて喉から声が出ない。

「内緒にしててあげるから、おじさんのこといっぱい気持ちよくしてね」

 新堂が線の細い肩を押す。それに逆らうことなく愛里は足の間にしゃがみ込んだ。
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