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手紙と初物(柊屋敷ピックアップ御礼兼護衛のサイドストーリー)
第1章 手紙と初物
「サクナ様」
「っ何だクロウ!?」
「……お邪魔でしたか。では、お客様には取り込み中と」
「別に邪魔じゃ無ぇよ!取り込んでも居ねえ!!……あ?客?」
「はい。ビスカスで御座います」
「ビスカスだあ?あいつ、まだ居たのかよ……あ。帰りか」
サクナは、昨日泊まった女の店からの帰り掛けでこれから出発か、と納得しました。
「分かった。通せ。それと、茶を頼む」
「畏まりました」
家令はお辞儀して、客を招き入れました。
「おはよーごぜーやすー……」
「……お前」
通されたビスカスは、変な顔をしておりました。目は眠そうで眉は深刻そうなのに、口許は締まりなくにやけているのです。笑ってしまいそうになるのを、必死に堪えている様でした。
「……昨日ぁよっぽど良かったんだな……」
「へ?……へえ……まあ……お陰様で……」
ビスカスは相好を崩し、へへっと頭を掻きました。
「サクナ様にゃあ世話になったんで、ご報告をしねーとなー、って」
「そうか。わざわざ済まねぇな」
「いやー……お聞きしてぇ事もありやしてですね……」
「ああ。何だ」
「えーっと……絶対口外しねーで頂きてぇんですけど、」
「何だ、相談しといて口止めか。まあいいか、お前にゃ恩も有るしな。他言しねぇから言ってみろ」
「ありがとーごぜーやす。あの……致した際にですね……痛がらせちまって、どうしたもんかなーって、困っててですね……なんか良い知恵ねーですか?」
「……は?お前、その女とまた寝んのか?」
「へ?勿論でさあ!」
「そうか。そりゃ、よっぽど気に入ったんだな。ってか……痛がんのか?」
「へえ……痛くても平気だって言われたんですけど、可哀想過ぎて、俺の方が耐えられなくて……途中で、止めちまいやした」
「お前、そんなんだったのかよ」
商売女と寝て痛がられるとは余程の事ですし、痛がったから諦めるというのも、余程の事です。サクナは大変驚きました。
「あー……それじゃあ、初めての甲斐が無かったな」
「……甲斐は、すっげえ、有りやした……」
「は?」
「えーと、その……入れなかったんですが、お外でですね……こう、ごしごしっと」
「お前、洗濯じゃ無ぇんだから、ゴシゴシは無ぇだろ。そうか。まあ、記念すべき第一回だからな」
ヤッとかねぇと勿体ねぇしな、とサクナが思った時、ビスカスがとんでもない事を言いました。