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魔法使いの誤算
第1章 /1
声を出した私にキスをする京平の手は私の下半身を触り、快感を与えていた。
膨らんだそれを人差し指で擦られるたびに声が出た。
膝が震え始める。
「指挿れるね」
「え……あっ!!」
返事をする前に京平の指が膣(なか)に入ってきて、頭が少し痺れた。
ゆっくりと指が出し入れされる度に粘り気の強い音がして耳を塞ぎたくなった。
膣の壁を擦りながら段々奥まで指を埋め込んでいく京平。
私の顔をじっと見つめながら私を責めて鳴かせる、強引な京平。
鋭くて少しキツくなったその表情に、私は毎回思う。
ーーー京平は私を抱くとき、少し苛立っているように見える。
初体験の相手は京平で、初めて京平とセックスをした時が一番苛立っていた気がする。
「また、その顔……」
与えられる快感に脳を痺れさせながら苛立って見える京平にそう言うと、もう一本指を一気に奥まで挿れられた。
ズンっと重い衝撃に甲高い声が強制的に引きずり出される。
黙れと言っているような乱暴な指のピストンに生理的な涙が出て、膝の震えがひどくなる。
段々と意識が遠くなっていき、頭の痺れが強烈になる。
全身の力が抜けそうになった瞬間、膣から二本の指が引き抜かれもどかしい痺れが下腹部に残った。
涎のように愛液が太腿に垂れているのが分かる。
その愛液を太腿をなぞりながら掬い上げ、下半身の膨らみに塗り込む京平に私はせがんだ。
「イかせて……京平ので」
快感に呑まれた脳は絶頂する事しか考えられず、平気で私にはしたない言葉を言わせる。
すると京平は私を後ろ向きにさせ、シンクの縁に手を置かせた。
シュルっと布が擦れた音がしたあとに、軽くて薄い物が床に落ちる音が背後からした。
多分エプロンを脱いだ音だと思う。
その音の後を追うようにカチャカチャと金具のぶつかり合う音とファスナーが下がる音がした。
私はこの音が好きだ。
今から抱かれるのだと実感する音だから。