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魔法使いの誤算
第1章 /1
パサっと、コートが床に落ちた音がした。
「お風呂入らせて……」
仕事終わりの汚い体で抱かれるのは抵抗があるので、京平にそう訴えたが聞く耳を持ってくれなかった。
ニットとヒートテックを一緒に捲り上げブラのホックを外すと、触られてもいないのに突起した胸の先端を摘まれた。
その瞬間体がピクッと反応してしまい、京平を煽った。
「可愛い……」
じっくり、ねっとり責める京平の愛撫は思考を鈍らせる。
先端を弄りながら空いた方の手で太腿の内側を撫でる京平の厭らしい顔に興奮している自分は、もっと厭らしい。
スキニーパンツの布越しの擽ったさがもどかしくて、腰が勝手に緩く動く。
それを見た京平は満足そうに笑い胸を弄るのをやめ、私のスキニーパンツを膝まで下ろした。
中途半端に脱がされ情けない格好にされた私は恥ずかしさから顔を逸した。
すると京平は私の両頬を両手で優しく挟み、向き合わせた。
目の前にいる京平はいつもの優しい顔をした京平だったが、している事は強引で有無を言わせないものだった。
「目、逸らすな」
命令するような口調でそう言われながら、スキニーパンツ同様膝まで下着を下ろされる。
まるで今から犯されるような格好に、顔が熱くなった。
そんな私とは真逆に、京平は笑っていた。
「何でそんなに可愛いかな……」
恥ずかしさを倍増させる台詞を言われ、体温が上がっていく。
好きな人からしみじみそんな台詞を言われると恥ずかしさと嬉しさで頭がいっぱいいっぱいになってしまう。
甘過ぎる京平の台詞に照れている私を、京平は愛しそうにみつめてくれていた。
その視線に喜んでいると、下半身から甘い痺れを感じ思わず声が出た。