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魔法使いの誤算
第1章 /1



「生で挿れるね?」

耳元でそう宣言され、ハッとした。
今日は危険日だ。

「待って京平!!ゴムーーー」

『ゴムして』とお願いする前に、腰を掴まれ一気に押し込まれた。
早く早くと京平のものを待っていた私の膣は容易に京平のものを受け入れ呑み込み、食い付くように締め付けた。

言葉とは裏腹に体は快感に貪欲だ。

0.02ミリの薄い隔たりがないだけでこんなにもダイレクトに京平の熱と脈を感じるなんて、気持ち良くて抵抗する気も起きない。

いつもそうだ。

生でするのは今日が初めてじゃない。
ただいつもタイミング悪く危険日に当たってしまう。

その度に口では『ゴムして』とか『生は駄目』と抵抗するのだが、快感に逆らえず受け入れてしまう。
京平はそれを分かった上で挿れる。

口先だけの抵抗だと分かりきっているから強引にでも挿れて私の思考を馬鹿にする。

後ろから抱き締めるようにピストンをする京平の息遣いが鼓膜を刺激して感度を高めていく。
耳に流し込まれる京平の息遣いは私の耳を舐めている様にねっとりとした快感を与え、喘ぎ声が止まらなくなる。

入り口ギリギリまで引き、一気に押し込む動作を繰り返しながらしつこいくらいの刺激を膣に与え私をイかそうとする京平。
どこを擦れば私の膣が締まるのか、どこを突けば私がイくのかを京平は熟知しているからわざと的を外したり当てたりして焦らす。

けど今日は焦らすことなく最初から私の弱い場所ばかりを責めている。

「もう……ダメっ」

意識を手放しそうになりシンクの縁を掴む手に力が入る。
その手の上に京平が手を重ねてきた。

そして耳元で聞いてきた。

「ねぇ、俺を愛してる?」

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