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魔法使いの誤算
第2章 /2





夕日はずっと俺の側にいるんだ。
だから絶対に思い出させてはいけない。
君は俺だけに愛されていればいい。
俺の愛だけを受け入れていればいい。

だから絶対に教えない。
この舌を噛みちぎってでも言わない。




Secret Roseは薔薇の花蕊を抽出して作られた香水。
甘ったるい香り。

【秘密の薔薇】の臭いはーーーかつて夕日が愛していた男の香り。





「夕日?」

化粧品を楽しそうに眺めている夕日を呼ぶと、楽しそうな笑顔を俺に向け首を傾げる。
その可愛い姿に口元を緩ませながら俺は小さな紙袋を夕日に差し出した。

紙袋のロゴを見て夕日は楽しそうな笑顔から欲しかった玩具を与えられた子供のような顔になり、恐る恐る紙袋を受け取る。

そして紙袋の中に入っている縦長の箱を取り出し、開けて中身を見た夕日の目がキラキラと輝いた。
きっと尻尾が生えていたら千切れるほど振っていただろうなと思うほど、喜びが全面的に表れていた。

「嬉しい?」

俺の問い掛けに夕日は態度で応えた。

人目も気にせず俺に抱き着きほっぺにキスをした。
だから俺も人目を気にせず夕日の唇にキスをした。


漫画の様な幸せだ。
俺が作り上げた絶対的な幸せ。








だから君はーーー




「愛してるよ京平」



一生俺に呪われてろ。
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