この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
自由という欠落
第7章 必要のないもの
「ァんっ……」
「どきどきしてる。ここ、良い匂いね。外じゃちょっと恥ずかしくなる匂いがする……」
「ぁっ……あぁ」
陽子はまひるの首筋を吸い上げながら、くちゅ、と、彼女の脚と脚の間の割れ目に指を落とした。火照ったミルクに浸したような肉薔薇が、円滑油を生んでいた。
ぐちゅ、くちゅ、と、陽子は割れ目を確かめながら水音を立てる。
「陽子さ、ぁ、やだぁ……もう、気持ち……」
「いやらしいなぁ、まひるちゃんは。まだ脱がせたばかりなのに。いつから濡れてたの?」
陽子がパンティを拾い上げると、まひるが視覚を避難させて顔を伏せた。逃げた目先を追いかけて、陽子は小さな染みを示す。まひるの着けていた下着に鼻先を近づけて、鼻息を立てる。
「何匂いでるんですかっ……っ、舐めないで……」
「まひるちゃんの匂い、それに味がするもの。私のこと変態なんて言って、こんなに期待していたとなれば、サディステックな女王様なら完全にお仕置きしたがるわ」
「……そんな趣味、ないです」
「私が優しければ、好きになってくれないんでしょう?」
優しくても酷くても、まひるは誰も愛さない。
陽子はとっくに分かっているが、触れないではいられない。あの頃は指に触れることも出来なかった、まひるの身体に。どう足掻いても陽子には垣間見られない、無雑の繭に眠る精神に。
「あっ、やっ…………んん!」
「許して。私、情欲の対象にはこういうことする女なの」
まひるの内股を左右に開いて、陽子は脚の付け根の限りなく近くまで彼女の足首を持ってきて、縄で縛った。太腿とふくらはぎを固定すると、次は足首に巻いた縄の余分を今しがたの輪に通す。薄く這った肉が盛り上がりを見せていた。陽子はまひるのブラジャーのホックを外した。たゆんだ乳房を揉みしだいて、弾力で出来た肉粒をこねくり回す。