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第3章 決行

「マ、マモル・・？な、な、ん・・してるの・・？」

あまりの事に母さんは茫然自失の状態だったらしく、何を言っているのか聞き取れなかった。

「母さん、寝ている間に勝手にこんな事して・・ごめんね」

僕は口だけで謝った。

「え・・？え・・？」

母さんは自分を貫いている犯人が僕だと信じられない様子だった。

「犯人は僕だよ！他には誰もいないよ」

僕は悪びれもせず、名乗り出た。

「あ、あなた・・な、何を・・？」

実の息子に貫かれている現実が信じられないらしく、母さんは何度も顔を起こして自分の体と僕の体を交互に見比べていた。

僕は深々と母さんを貫いている自分自身で突き上げてやった。

「あっ・・？」

母さんは小さく叫びながら、ようやく全てを理解したようだった。

「マモル、あなたいったい・・何をしてるの？こんな馬鹿な真似やめて！」

母親の威厳で僕を叱りながら、この事態を早々に解決しようとする。

「ダメだよ！やっと母さんと一つになるという念願が叶ったんだから・・」

そう言った僕の顔を母さんは信じられないといった表情で見上げるのだった。




「や、やめなさい！あなた、気でも狂ったの？」

僕が律動を開始すると、母さんが猛然と抵抗してきた。

僕を押し退けようとし、腕や肩を叩き、髪を引っ張ったりした。

でも、そんな程度じゃ、僕を怯ませる事すら不可能だった。

「マ、マモル・・お願い、やめて・・親子がこんな事しちゃダメ・・」

母さんは目に涙を浮かべながら、今度は哀願してきた。

「だから、もう遅いよ。だって母さんの奥の奥まで入ってるんだよ！」

僕は悪人の顔をしていた。

ここまできて引き返す事など出来っこないではないか。

神様だって無理な話だ。

「母さん、どうせこうなっちゃったんだし、気持ち良くなろうよ・・！」

僕は母さんを単調なリズムで突き上げながら、その額にキスをした。