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母さんをモノにしちゃった僕
第4章 男と女
翌日。

僕は自宅に親友の山田と斎藤を呼んだ。

母さんには内緒で、2人が突然遊びに来た事にした。

「こんにちは!」

「お邪魔しまーす!」

2人は大好きな母さんに会えるとあって、玄関で元気に挨拶した。

「あら?いらっしゃい・・今日はどうしたの?」

母さんは2人の突然の来訪に驚いた様子だったが、すぐに明るい笑顔で出迎えたのだった。

「あ、おばさん、こんにちは」

「すみません、突然お邪魔して」

2人は丁寧に挨拶した。

「いいのよ。いつでも来てね!」

母さんが愛くるしい笑顔でそう言ったものだから、2人の目は忽ちハートになっていた。

母さんと2人きりの土曜日は気まずそうだったから、僕は2人を呼んだのだが、母さんにとっても良かったみたいだった。

「おばさん、お元気ですか?」

「催促するようで悪いんですけど、またおばさんの手作りケーキ食べたいです!」

2人はリビングに通されるや、矢継ぎ早に母さんに話しかけるのだった。

キッチンで2人に出す飲み物とケーキを用意していた母さんが、嬉しそうに微笑んだ。

「私は元気よ!ケーキもちゃんと用意してあるから、ちょっと待ってね」

「やったあ!」

「ありがとうございます」

2人は来る早々、テンションが上がりっぱなしだった。

僕と母さんの2人きりだったら、暗い土曜日になっていたかも知れない。

2人に来てもらってよかった。

「さあ、どうぞ。今日はシフォンケーキね」

母さんがテーブルに3人分のケーキと紅茶を並べた。

「うわー、美味しそう!」

「いただきまーす!」

2人はフライング気味にケーキにかぶり付いた。

「俺、大人になったら、おばさんみたいな女性と結婚します!」

「あと10年待ってくれたら、俺はおばさんと結婚したいです!」

斎藤と山田が競い合うように母さんを口説き始めた。

「あらあら、こんなおばさんにそんな気を使わなくていいのよ」

母さんは2人のお世辞だと思って笑い飛ばした。

「本気ですよ!おばさんは若いですよ!綺麗だし・・」

「うちの母ちゃんとは大違い!マモルと母親を交換してほしいです!」

食べるが先か、話すのが先か・・とにかく皆で笑い合ったのだった。



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