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母さんをモノにしちゃった僕
第1章 母と息子
僕には次の作戦があった。

実は少し前に母さんが医者から睡眠薬をもらってきたと聞いた事があった。

夜、寝付けない事があるからとかかりつけの医者に相談したところ、精神安定剤を処方されたと母さんが言っていたのだ。

今、僕はその精神安定剤を手にしていた。

母さんは何度か服用したようだが、全部は使い切っておらず、薬箱に何回分かが残っていたのだ。

僕はその事を思い出して、薬箱から失敬してきたのだ。

これさえあれば・・

今度は間違いなく、母さんの体をじっくり見る事が出来る・・

僕は興奮して夜も眠れなかった。




金曜の夜。

僕は作戦を決行した。

夕食の後、僕は精神安定剤入りのコーヒーを用意し、母さんにすすめた。

自分は普通のコーヒーを飲みながら。

「あら?マモルが作ってくれるなんて珍しいわね」

母さんは何の疑いもなく、僕が淹れたコーヒーを口にした。

僕と母さんはソファに並んで座りながら、テレビを観ていた。

その内、母さんがしきりにアクビをし出した。

「眠そうだね?疲れてるんじゃないの?」

「そうかしらね?」

母さんは苦笑いしながら、更に目を覚まそうとコーヒーを口に運んだ。





それから10分も経たない内に母さんは僕にもたれかかるようにして眠っていた。

「母さん!」

何度声をかけても、体を揺すっても応答がなかった。

(やった!母さんは熟睡してる!)

僕は心の中で歓声を上げた。

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