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地味子が官能小説を書いたら
第2章 こんな気持ち
「さ、入って」

文剛が入り口の装置を操作すると、扉が静かに開いた。スーパーの自動ドアとは明らかに違う動作だ。

文剛に続いてエントランスを抜け、エレベーターに乗り込む。エレベーターの中もピカピカに掃除してある、管理が行き届いている事が伺えた。

「す、凄い所に住んでいるんだね」

もしかしなくても、文剛はお金持ちなんだ。

てっきり、文剛も自分と同様におんぼろアパートに住んでいるものと思っていた私は、すっかり身分の違いに萎縮してしまった。

「親が勝手に契約して住んでるだけだよ。こんな広い部屋、必要ないのに」文剛は、8階のボタンを押すと、閉ボタンを押した。


ドアが閉まり、エレベーターは上昇を始める。


何か喋らなきゃ、そう思うが言葉が出て来ない、気まずい沈黙の中、エレベーターは上昇を続け、8階で止まった

「こっちだよ」

またしても文豪の後を追っかける私、吉祥寺に着いてから、ずっと同じ事を繰り返している気がする。


玄関の扉も立派なつくりになっている。モルタルアパートの私の部屋のベニアの玄関ドアとは大違いだ。


文豪が鍵を開けると、ガチャリと重厚な音がした。ドアを開けると、玄関からして広い。

「どうぞ、入って」

「おじゃまします」


あまりの豪華な作りに緊張しながら、中に入ると、文剛は後ろ手にドアを閉め、鍵をかけた。


部屋の中は、掃除が行き届いていて綺麗にしてある。通されたリビングだけでも私のアパートの部屋よりも広いのではないだろうか。


リビングには、50インチはあるだろうか、大きなテレビが置いてあり、その前に2〜3人がけ位のソファが置いてある。

私がそのまま横になって寝れそうなくらい大きい。


「その辺に座って、今、飲み物を持ってくるから」


私は、ソファに座って良いものかわからず、ローテーブルの端の方へ座る。


テーブルの下に敷いてあるラグも高価そうなもので、フカフカしている。

文剛は、私をリビングに置いたまま、対面式のキッチンにある冷蔵庫を開け、何やら取り出していた。ガチャガチャと食器の音がした。

「早川君って、お金もちだったんだね」そう言いながら、私はキョロキョロと部屋の中を視線を泳がせている。

「親が医者で、金はあるかもしれないけど、僕がお金持ちな訳じゃないよ」




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