この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
地味子が官能小説を書いたら
第4章 恋に落ちたら
「ふ~~」
映画を観終わったあと、私は思わず大きく息をついた。
いくつも気になるポイントがあり、整理していたら例によって思考が追い付かなくなったのだ。
「花音ちゃん、どうだった?」
「僕の都合で観せちゃったけど、つまらなかったんじゃない?」
「ううん、そんなことない、私にも凄く参考になった」
私の答えに、文剛は安堵した表情を見せた。
「わたし、一番疑問に思ったシーンがあったんだけど……」
「もしかして、奥さんがビンタするところ?」
「うん、あそこ」
「僕も、あれ?って思った」
「そうよね、だってエッチしてないんだったら、離婚するほど怒らなくても良いんじゃない?」
「そう、よく『どこからが不倫だと思いますか?』ってアンケートを見かけるけど、『セックスしたら』という回答が多いものね」
「逆に、エッチ以外だったら何でも許されると思われると、わたしは文剛君にそんなことされたらイヤだな」
(……)
またしても、変なことを言ってしまった。直ぐにフォローしなきゃ!
「あ、いや、わたしじゃなくて、もし文剛君に彼女がいて、彼女だったら文剛君が他の人とキスしたり抱き合ってたら、イヤだって思うよって……言いたかったの」
「あはは、やっぱり花音ちゃんって、少し天然が入ってるよ発想が面白い」と文剛はお腹を抱えて笑う。
(ちょっと、笑いすぎ!)
「ええ~ひどいよ、わたし天然じゃないし」
「だって、ほら、ピザの時www」とまたしても笑いだす文剛。
「あ、あれは……」
ピザを注文した時のこと。
届いたピザの箱からは良い匂いが漏れていた。
私は、不覚にもお腹をキュルル~と鳴らしてしまった。
(あーー、男の子の前でお腹を鳴らしちゃったーー、これは、オナラに次ぐ失態だ!)
「あ、あはは、クワトロの良い匂いに、お腹がなっちゃった、あはは」と笑ってごまかしたのだが……
ピザのご尊顔を拝したとき、私は決定的なボケをやらかしてしまったのだ。
「わ~、クワトロって、なんか統一性がないんだね、乗っかってる具がバラバラなんだ~」
「?」
不思議そうな顔をする文剛。
「だって、4種類のピザが1/4ずつ入っているから、バラバラだよ?」
「え?」
(なんと!クワトロとはピザの味の名前ではなかったのか!?)
映画を観終わったあと、私は思わず大きく息をついた。
いくつも気になるポイントがあり、整理していたら例によって思考が追い付かなくなったのだ。
「花音ちゃん、どうだった?」
「僕の都合で観せちゃったけど、つまらなかったんじゃない?」
「ううん、そんなことない、私にも凄く参考になった」
私の答えに、文剛は安堵した表情を見せた。
「わたし、一番疑問に思ったシーンがあったんだけど……」
「もしかして、奥さんがビンタするところ?」
「うん、あそこ」
「僕も、あれ?って思った」
「そうよね、だってエッチしてないんだったら、離婚するほど怒らなくても良いんじゃない?」
「そう、よく『どこからが不倫だと思いますか?』ってアンケートを見かけるけど、『セックスしたら』という回答が多いものね」
「逆に、エッチ以外だったら何でも許されると思われると、わたしは文剛君にそんなことされたらイヤだな」
(……)
またしても、変なことを言ってしまった。直ぐにフォローしなきゃ!
「あ、いや、わたしじゃなくて、もし文剛君に彼女がいて、彼女だったら文剛君が他の人とキスしたり抱き合ってたら、イヤだって思うよって……言いたかったの」
「あはは、やっぱり花音ちゃんって、少し天然が入ってるよ発想が面白い」と文剛はお腹を抱えて笑う。
(ちょっと、笑いすぎ!)
「ええ~ひどいよ、わたし天然じゃないし」
「だって、ほら、ピザの時www」とまたしても笑いだす文剛。
「あ、あれは……」
ピザを注文した時のこと。
届いたピザの箱からは良い匂いが漏れていた。
私は、不覚にもお腹をキュルル~と鳴らしてしまった。
(あーー、男の子の前でお腹を鳴らしちゃったーー、これは、オナラに次ぐ失態だ!)
「あ、あはは、クワトロの良い匂いに、お腹がなっちゃった、あはは」と笑ってごまかしたのだが……
ピザのご尊顔を拝したとき、私は決定的なボケをやらかしてしまったのだ。
「わ~、クワトロって、なんか統一性がないんだね、乗っかってる具がバラバラなんだ~」
「?」
不思議そうな顔をする文剛。
「だって、4種類のピザが1/4ずつ入っているから、バラバラだよ?」
「え?」
(なんと!クワトロとはピザの味の名前ではなかったのか!?)