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地味子が官能小説を書いたら
第1章 放課後の図書館
「はあ~」

大きくため息をつき、私はデスクの上に打っ伏した。

(ダメだ。この先を書き進んだとしても、官能シーンが上手く書けそうにない)

私の重要課題だ。官能シーン。男女が絡むシーンだが、経験がないため、場面の模写はできても、登場人物の心情まで描くことができないのだ。


パソコンデスクの上には、参考に買った官能小説が3冊散らばっていた。アマゾンで1円で売っていたものだ。

もっとも、送料に250円取られるので、3冊で3日分の食費にあたる750円超も投資したことになる。

それだけの投資をしたというのに、得られる情報は限られていた。参考にしてエッチなシーンを自分で書いてみたが、想像をどんなに搔き立てても、それは描写ではなく模写になってしまう。


読む人が読めば、十分に刺激が得られるのだろう。しかし、私自身が納得できていない。

私は、登場人物がセックスを通して何を感じ、どう変化していくのかを描きたいと思っている。


---------- 書きかけたセックスの描写 ----------

紗栄子は、いきり立った男の肉の棒を口に含んだ。

(ああ……大きい。こんな大きなものがわたしの中に入ってくるなんて)

これから先に起こることに、期待と不安を覚えた。

(これを受け入れるとき、わたしは、どれほどの快感を得られるのだろうか、いや、こんなにも凶悪な肉の塊は、わたしの繊細な女の子の部分を壊してしまうかもしれない……)

そんな葛藤をよそに、男は肉の先端を、敏感な入口へとあてがう。

(ああ……大きいのが入ってくる……)

入口を塞がれただけで、紗栄子は目が裏返る程の快感に身を打たれた。






自分で書いておきながら、私は、なぜ紗栄子が自分には受け入れ難いほどの大きな物体を女の子の中に侵入させて快感を得られるのか理解できない。


もし、まだ誰にも侵入を許したことのない私の女の子に、そんな凶悪なものが迫ったとしたら、私は恐怖しか感じないだろう。

紗栄子は本当に気持ち良いのだろう?

好きな人が相手なら違うのだろうか?

紗栄子はあくまでもバイトとして男優とセックスをしているのだ。そこに恋愛感情はない。もっとも、最初に相手をした男優に恋をすることになるのだから、恋愛感情は行為の最中に芽生えた、とすることができる……か。




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