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地味子が官能小説を書いたら
第7章 この夜に乾杯!

---------- 【破】イヤな奴は意外とイイ奴だった⑦ ----------

(どうしよう、膣中に出される)それまでの快感は吹き飛び、恐怖でいっぺんに正気に戻る。

「お願い、膣中に出さないでーーー」

紗栄子は必死で懇願するが、海は腰の動きを止めるどころか、さらにピッチを上げてきた。


ようやく繋ぎ止めた意識が、またもや切れていく。

切れていく意識の中で、紗栄子は考えた……


(今日は危険日だ!)


(こんな事なら、出るんじゃなかった)紗栄子の目に涙がにじんだ……


「ふん!」「ふん!」海は苦しそうに呻ると、それまで、根元まで深々と差し込んでいたペニスを抜いた。

ビュー、ビュー、と勢いよく放物線を描いた白濁の液は、紗栄子の胸元を汚した。

その瞬間、紗栄子は最後の絶頂を迎えた。

「はあ~~~ん」背中をのけぞらせ、ビクビクと身体を震わせたかと思うと、糸の切れた操り人形のように、ガクンと崩れ落ちた。

肩で息をしながら、光悦とした表情の紗栄子の口元に、海が、ついさっきまで紗栄子の膣中に入っていたペニスを差し出した。


それを、ごく自然に紗栄子は口に含む。

『ずぽっ』『ずぽっ』と、粘り気を含んだ音が、静まりかえった撮影現場に響いた。

海がペニスを抜き取ると、口を半開きにし、舌をチロチロと動かす紗栄子。

自分の胸に飛び散った海の白濁の情熱を指ですくうと、それを口に持っていき、愛おしそうに舐めた。

目は虚ろのまま、口の周りには、先ほど嘗め回した精液が、滑りとなって残っていた。



「カーーッ!!!」



ディレクターの掛け声で、撮影は終了した。


「紗栄子ちゃん!」

杏果が駆け寄ってきてガウンを被せ、紗栄子の裸体を隠す。

まだ、紗栄子は余韻に浸ったままだった。

「よく頑張ったね」そう言って杏果は紗栄子を抱きしめた。

「杏果さん、わたし、上手く演れたかな?」

「十分だわ、すごく良かった」そう言って紗栄子の頭を撫でた。


「海くんも、ありがとう」

海は(別に)と言った表情で、「おれ、この後バイトがありますから、上がらせてもらいます」

そう言って、撮影現場から出ていった。

(いま、裸のままで出て行かなかった?)

ぼんやりとした意識の中で、紗栄子は海の後姿を追った。






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