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地味子が官能小説を書いたら
第8章 いつわりの日々
「それじゃあ、先輩、よろしく頼むね、まあ、大丈夫だとは思うけど……カノンに指一本でも触れたら、タダじゃおかないわよ」
「大事ない、お前の怖さは、この俺が重々心得ておる」
(先輩に怖がられるミリンって……今度、聞いてみよう)
「じゃあ、カノン、わたし行くね」
「ありがとう、ミリン、また講義でね」
と言って、美鈴は去っていった。
少し心細くなる。
「村田、お嬢にパソコンの使い方を教えて差し上げろ」
「は!」
仰々しく返事をした村田が私の隣に座る。
「お嬢、まずは電源を入れて」
「はい」
ふと見ると、パソコンは文剛の部屋にあったものと同じ型のようだった、使い方は、文剛から教わっている。電源を入れると、アカウントとパスワードを入力する画面が表示された。
「あの、アカウントとパスワードを教えていただければ、自分でできるかもしれません」
「そうですか、実はお嬢のためにアカウントは登録してあります、アカウント・パスワードともに、英小文字の”kanon”です、初回にパスワードの変更を求められますから、ご自分のパスワードに変更してください」
言われる通りにアカウントとパスワードを入力し、パスワードを変更すると見慣れた画面が表示された。後は、ブラウザーを立ち上げて、自分のクラウド領域に入っていつも通りの作業をすればよい。
「ありがとうございます。これで作業ができそうです」
私は、村田に礼を言った。
「いえ、分からない事があったら聞いてください」
村田は、そういうと自分の席に戻った。
「お嬢、俺はこれから講義がある、ここには誰かしらいるから自由に使ってくれたまえ」
「はい。本当にお世話になります、よろしくお願いします」
私は立ち上がって、深々とお辞儀をした。
「うむ、困ったときはお互い様だ、それに、むさ苦しい男所帯に咲く一輪の花は安らぎを与えてくれる」
「はあ……」(わたしなんかが、そんな効果があるのだろうか?)苦笑いする。
その時、一人の男子学生が入ってきた。
「お疲れ様で~す」
「おう、堂本」
「あ、部長、これから講義ですか?」
「ああ、そうだ、お前にも紹介しておこう」
「文学部2年の綾瀬花音です、今日からここで暫くパソコンを使わせていただきます」
私は、向島に紹介されるより前に、自己紹介した。
「大事ない、お前の怖さは、この俺が重々心得ておる」
(先輩に怖がられるミリンって……今度、聞いてみよう)
「じゃあ、カノン、わたし行くね」
「ありがとう、ミリン、また講義でね」
と言って、美鈴は去っていった。
少し心細くなる。
「村田、お嬢にパソコンの使い方を教えて差し上げろ」
「は!」
仰々しく返事をした村田が私の隣に座る。
「お嬢、まずは電源を入れて」
「はい」
ふと見ると、パソコンは文剛の部屋にあったものと同じ型のようだった、使い方は、文剛から教わっている。電源を入れると、アカウントとパスワードを入力する画面が表示された。
「あの、アカウントとパスワードを教えていただければ、自分でできるかもしれません」
「そうですか、実はお嬢のためにアカウントは登録してあります、アカウント・パスワードともに、英小文字の”kanon”です、初回にパスワードの変更を求められますから、ご自分のパスワードに変更してください」
言われる通りにアカウントとパスワードを入力し、パスワードを変更すると見慣れた画面が表示された。後は、ブラウザーを立ち上げて、自分のクラウド領域に入っていつも通りの作業をすればよい。
「ありがとうございます。これで作業ができそうです」
私は、村田に礼を言った。
「いえ、分からない事があったら聞いてください」
村田は、そういうと自分の席に戻った。
「お嬢、俺はこれから講義がある、ここには誰かしらいるから自由に使ってくれたまえ」
「はい。本当にお世話になります、よろしくお願いします」
私は立ち上がって、深々とお辞儀をした。
「うむ、困ったときはお互い様だ、それに、むさ苦しい男所帯に咲く一輪の花は安らぎを与えてくれる」
「はあ……」(わたしなんかが、そんな効果があるのだろうか?)苦笑いする。
その時、一人の男子学生が入ってきた。
「お疲れ様で~す」
「おう、堂本」
「あ、部長、これから講義ですか?」
「ああ、そうだ、お前にも紹介しておこう」
「文学部2年の綾瀬花音です、今日からここで暫くパソコンを使わせていただきます」
私は、向島に紹介されるより前に、自己紹介した。