この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
地味子が官能小説を書いたら
第8章 いつわりの日々
「初めまして、俺、経済学部1年の堂本流留(どうもとながる)と言います」

「綾瀬先輩は、新規入部ですか?」

「いえ、わたしは……」

「お嬢は、理由あって、しばらくここでパソコンを使う」

「そうなんですね、俺、うれしいな~、ここって女子が一人もいなかったから」

「堂本よ、断っておくが、お嬢は客人だ」

「粗相のないようにな」

と言って、向島は出て行った。


「承知っす」と言いながら、流留はパソコンを持ち出すと私の隣に座る。

(え、え、ちょっと近い)


「なんか、花音先輩、良い匂いしますね」

と言い、鼻をクンクン鳴らす。

「堂本、失礼を働くなよ、お嬢は、あの蜂谷さんのご友人なんだぞ」と、村田がくぎを刺す。

「え、蜂谷先輩の?マジっすか、気を付けます」

(いったい、ミリンって、どういう存在なの?)どうやら、彼女はこのサークルでは恐れられている存在らしい。


「あ、そうだ、花音先輩、喉渇いてないっすか?俺、自販で買ってくるんでついでに買ってきますよ」

「あ、じゃあ、お茶でも」と言って財布を出そうとすると、流留が遮った。

「あ、いいっすよ、花音先輩、こういうのは男が奢るもんです」

「でも、それじゃ」

「お嬢、堂本の好意、受け取ってやってください」と村田。

「では、お言葉に甘えて……ありがとう、堂本君」

「あ、流留、呼び捨てで良いっす、後輩なんだし」そう言って、流留は部屋を飛び出ていった。


(なんか、可愛いな……)見た目は茶髪にピアスのチャラい感じだが、リス見たいな顔をした童顔だ。まだ高校生と言っても通用しそうだった。


もし自分に弟がいたら、こんな気分なのだろうか、私は思った。



流留は、直ぐに戻ってくると、また私の隣に座った。

子犬のようになつく流留に、私は悪い気はしなかった。


時計を見ると、14時半になっている。4眼目が15時20分から始まるが、私はまだお昼を食べてなかった。


「あの、わたし、お昼を食べてから4限目に出るんですけど、ここって何時まで開いてますか?」

「だいたい19時くらいまでは誰かしらいますから、4限目が終わったら、また使ってもらって結構です、パソコンはそのまましてますから」

「すみません、ありがとうございます、また後で来ます」

そう言って、私は部室を後にした。




/130ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ