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地味子が官能小説を書いたら
第8章 いつわりの日々
「初めまして、俺、経済学部1年の堂本流留(どうもとながる)と言います」
「綾瀬先輩は、新規入部ですか?」
「いえ、わたしは……」
「お嬢は、理由あって、しばらくここでパソコンを使う」
「そうなんですね、俺、うれしいな~、ここって女子が一人もいなかったから」
「堂本よ、断っておくが、お嬢は客人だ」
「粗相のないようにな」
と言って、向島は出て行った。
「承知っす」と言いながら、流留はパソコンを持ち出すと私の隣に座る。
(え、え、ちょっと近い)
「なんか、花音先輩、良い匂いしますね」
と言い、鼻をクンクン鳴らす。
「堂本、失礼を働くなよ、お嬢は、あの蜂谷さんのご友人なんだぞ」と、村田がくぎを刺す。
「え、蜂谷先輩の?マジっすか、気を付けます」
(いったい、ミリンって、どういう存在なの?)どうやら、彼女はこのサークルでは恐れられている存在らしい。
「あ、そうだ、花音先輩、喉渇いてないっすか?俺、自販で買ってくるんでついでに買ってきますよ」
「あ、じゃあ、お茶でも」と言って財布を出そうとすると、流留が遮った。
「あ、いいっすよ、花音先輩、こういうのは男が奢るもんです」
「でも、それじゃ」
「お嬢、堂本の好意、受け取ってやってください」と村田。
「では、お言葉に甘えて……ありがとう、堂本君」
「あ、流留、呼び捨てで良いっす、後輩なんだし」そう言って、流留は部屋を飛び出ていった。
(なんか、可愛いな……)見た目は茶髪にピアスのチャラい感じだが、リス見たいな顔をした童顔だ。まだ高校生と言っても通用しそうだった。
もし自分に弟がいたら、こんな気分なのだろうか、私は思った。
流留は、直ぐに戻ってくると、また私の隣に座った。
子犬のようになつく流留に、私は悪い気はしなかった。
時計を見ると、14時半になっている。4眼目が15時20分から始まるが、私はまだお昼を食べてなかった。
「あの、わたし、お昼を食べてから4限目に出るんですけど、ここって何時まで開いてますか?」
「だいたい19時くらいまでは誰かしらいますから、4限目が終わったら、また使ってもらって結構です、パソコンはそのまましてますから」
「すみません、ありがとうございます、また後で来ます」
そう言って、私は部室を後にした。
「綾瀬先輩は、新規入部ですか?」
「いえ、わたしは……」
「お嬢は、理由あって、しばらくここでパソコンを使う」
「そうなんですね、俺、うれしいな~、ここって女子が一人もいなかったから」
「堂本よ、断っておくが、お嬢は客人だ」
「粗相のないようにな」
と言って、向島は出て行った。
「承知っす」と言いながら、流留はパソコンを持ち出すと私の隣に座る。
(え、え、ちょっと近い)
「なんか、花音先輩、良い匂いしますね」
と言い、鼻をクンクン鳴らす。
「堂本、失礼を働くなよ、お嬢は、あの蜂谷さんのご友人なんだぞ」と、村田がくぎを刺す。
「え、蜂谷先輩の?マジっすか、気を付けます」
(いったい、ミリンって、どういう存在なの?)どうやら、彼女はこのサークルでは恐れられている存在らしい。
「あ、そうだ、花音先輩、喉渇いてないっすか?俺、自販で買ってくるんでついでに買ってきますよ」
「あ、じゃあ、お茶でも」と言って財布を出そうとすると、流留が遮った。
「あ、いいっすよ、花音先輩、こういうのは男が奢るもんです」
「でも、それじゃ」
「お嬢、堂本の好意、受け取ってやってください」と村田。
「では、お言葉に甘えて……ありがとう、堂本君」
「あ、流留、呼び捨てで良いっす、後輩なんだし」そう言って、流留は部屋を飛び出ていった。
(なんか、可愛いな……)見た目は茶髪にピアスのチャラい感じだが、リス見たいな顔をした童顔だ。まだ高校生と言っても通用しそうだった。
もし自分に弟がいたら、こんな気分なのだろうか、私は思った。
流留は、直ぐに戻ってくると、また私の隣に座った。
子犬のようになつく流留に、私は悪い気はしなかった。
時計を見ると、14時半になっている。4眼目が15時20分から始まるが、私はまだお昼を食べてなかった。
「あの、わたし、お昼を食べてから4限目に出るんですけど、ここって何時まで開いてますか?」
「だいたい19時くらいまでは誰かしらいますから、4限目が終わったら、また使ってもらって結構です、パソコンはそのまましてますから」
「すみません、ありがとうございます、また後で来ます」
そう言って、私は部室を後にした。