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地味子が官能小説を書いたら
第9章 モダンガール
---------- 【破】カノジョ② ----------
「今日子ちゃんは、本日デビューしたての、ほっかほっかの新人AV女優です」
「な・ん・と、さっきまで撮影で、今、わたしの部屋で二人で打ち上げをしています」
「今日子ちゃん、初めてのAVの撮影、どうでしたか?」
いきなり話を振られて、紗栄子は、しどろもどろになる。
「あ、あ、あの、凄く緊張したけど、スタッフの方や、男優さんもすごく親切で優しくて、なんとか無事に撮影できました」
隣でクスクスと杏果が笑う。
「うふふ、AV撮影は初体験として、他にも体験したこととか、なかったですか?」
(うう~~、杏果さんのイジワル~)紗栄子は撮影時の事を思い出し、顔が赤くなった。
「そ、その、初めて、潮を吹きました……」
「あはは、イヤ、そういうことを聞きたかったわけじゃないんだけど、アヒ、アヒ」と杏果は笑い転げてベッドに倒れこむ。
(あ、杏果さん、お顔が映っちゃう!)
が、しっかりと顔はカメラから背けており、紗栄子は、杏果の巧みな逆カメラワークに舌を巻く。
こうやって、杏果が紗栄子を弄って楽しむという映像を収録し、杏果が最後を締めた。
「それでは、これから今日子ちゃんをリアルにイジめちゃうので、今日はこの辺で~」
「ふ~、紗栄子ちゃん、ありがとう、良い動画が作れそう」
「私も、たのしかったです~」
「杏果さん、なんだか、人格変わってましたね」紗栄子は思い出して、キャッキャッと笑った。
「ああでもしないと、素をだしていたら、バカバカしくてやってられないのよ」と杏果も笑う。
「ビール無くなったわね、そうだ、紗栄子ちゃん日本酒は飲んだことある?」
「いえ、ないです」
「美味しい日本酒があるのよ、少し飲んでみない?」
「はあ、じゃあ、ちょっとだけ」
杏果はいキッチンの方へ行くと、透明の液体が入った小さなグラスを手に戻ってきた。
「はい」と手渡されたグラスに、紗栄子は口を付けて一口飲んだみる。
「ぐえ、に、苦いです~杏果さん」
「ふふふ、お子様ね」むせる紗栄子を見て、杏果が妖しく笑う。
「ねえ、紗栄子ちゃん、今日、海くんの精液を飲んだでしょ」
そう言いながら、杏果は紗栄子にピタリと身体をくっつけてきた。
「せ、精液……」昼間の撮影を思い出し紗栄子の目がトロンと落ちる。