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地味子が官能小説を書いたら
第9章 モダンガール
---------- 【破】カノジョ③ ----------
確かに、少し飲んだけど、精液ってどんな味だったっけ?
紗栄子は思い出そうとするが、思い出せない、それだけ撮影時は無我夢中だった。
「思い出させてあげる」
そう言うと、杏果は、持っていたグラスの日本酒を一口含み、唇を紗栄子に重ねたきた。
「あ、や、杏果さん」
紗栄子は小さく抵抗したが、杏果は構わずに唇を重ねてきた。
「んぐ……」
重ねた唇、杏果の中にあった液体が、紗栄子の口の中に流し込まれ、そのまま紗栄子の喉の奥へと流れていった。
「ちょっと、杏果さん、なにするんですか?」口を拭いながら、紗栄子は抗議した。
「うふふ、どんな味がした?」
「え?分からなかったです」
「じゃあ、もう一回、今度は紗栄子ちゃんが口に含んで、私に預けて」
「そうしたら、また紗栄子ちゃんの喉の奥に流し込んであげる」
そう言うと、紗栄子のグラスを取り上げ、杏果は紗栄子の腰に手を回して、グラスを紗栄子の口にあてた。
「さ、口を開いて」
言われるまま口を開いた紗栄子に、日本酒を流し込む。
「飲まないでよ、そのまま。口の中で転がして」
クチュ、クチュと紗栄子の口の中で液体が回転する。
「いいわ……キテ」
紗栄子は杏果に唇を合わせ、開いた口に液体を流し込む。
唇を合わせたまま、今度は杏果が、液体を舌で回転させる。
そして、そのまま紗栄子の中に舌を侵入させた。
紗栄子も、侵入してきた舌に呼応し、二人の間の絡まった舌を通じて、唾液と交わった液体は、二人の喉へと流れていった。
二人の細い喉が、コクコクと動き、それに合わせるかのように絡みあった舌が糸を引きながら離れていった。
「杏果さん、イヤだ……わたし、こんなつもりじゃ……」紗栄子は抵抗しようとするが、思うように力が入らない。
いつの間にか、パンツのベルトは外され、ファスナーも下されていた。
そこに、杏果の白い指が侵入する。
「はあぁん、杏果さん、イヤ、そこはダメ!」
「紗栄子ちゃん、私のこと、きらい?」杏果が、紗栄子の耳元で囁く。
紗栄子はうなじをあげ、身もだえする。
「ああ~ん、杏果さんは好きだけど、こんなの怖い……」
構わずに、杏果は指の先で、ショーツの上から紗栄子の敏感な部分を、ゆっくりと擦る。
「あうっ!」