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夏の終わりに
第12章 告白 ①
ぴちゃぴちゃと濡れた音を漏らしながら二人の舌が絡み合う。
少しずつ思考が奪われ、千里は意識がぼんやりとし始めていた。

ドドドォ、ドォンッッ…ドォンッ

空を叩く衝撃が二人を包む。


「っは、……はぁ……はぁ……」

キスを始めてどれくらいの時間が経ったのか、ようやく口を離れていった。けれど、お互いの鼻はくっつけたまま、荒い息を繰り返しながら見つめ合う。

「ヒロ兄ちゃ……んっ」

空を彩る鮮やかな光が浩人の射るような瞳を照らし、小刻みに震える体をさらに強く抱きしめられた。

もう一度、唇が重ねられて、離れていく。

「襲いたい……すごく」


ドクンッ


掠れた切なそうな声に鼓動が激しくなる。

「ひ…ろ……んんっ…ぅ……」

口を覆われて、強く吸われた。痺れような快感が体を貫き、千里は堪らず小さな声を漏らした。
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