この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夏の終わりに
第15章 欲求
痛くて、息をするのも苦しかった。
罪悪感に心が軋み、今にも押し潰されてしまいそうだ。
四年前の罪と、再会してからも千里を凌辱し続けた罪が、重くのしかかる。
もし寝込みを襲っていると千里に知られたら……
その先を考えただけで、恐怖に体が竦む。
そのくせ、今この瞬間でさえも千里が傍にいてくれることが嬉しくて、暢気に心を躍らせている。
浩人は無理して微笑んで、千里の髪を一房摘まんだ。
「とりあえず、作ろう?」
髪にキスをするくらいなら、許されるだろうか。
衝動に負けて唇を押しあてる。顔を離す時、美しく濡れた瞳と視線が重なった。
心が震えた。
そっと伸びてきた細く小さな手に目尻を撫でられ、自分が泣いていたことに気づく。
「……ごめん、」
その言葉に、千里が痛みに堪えるように微かに眉を寄せる。
浩人もまた、眉を寄せた。
罪悪感に心が軋み、今にも押し潰されてしまいそうだ。
四年前の罪と、再会してからも千里を凌辱し続けた罪が、重くのしかかる。
もし寝込みを襲っていると千里に知られたら……
その先を考えただけで、恐怖に体が竦む。
そのくせ、今この瞬間でさえも千里が傍にいてくれることが嬉しくて、暢気に心を躍らせている。
浩人は無理して微笑んで、千里の髪を一房摘まんだ。
「とりあえず、作ろう?」
髪にキスをするくらいなら、許されるだろうか。
衝動に負けて唇を押しあてる。顔を離す時、美しく濡れた瞳と視線が重なった。
心が震えた。
そっと伸びてきた細く小さな手に目尻を撫でられ、自分が泣いていたことに気づく。
「……ごめん、」
その言葉に、千里が痛みに堪えるように微かに眉を寄せる。
浩人もまた、眉を寄せた。