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夏の終わりに
第4章 沈黙
千里の柔らかい肌の感触を確かめたくて、浩人の体は疼いていた。

先ほど、ありがとうと言われて狼狽した浩人は、視線をさ迷わせた最中に千里の胸元に目を止めてしまった。
千里がほんの少し頭を下げたために、そこは大きく開けて可愛らしいブラジャーに包まれた白い胸が見えた。もう少し覗き込めば、キレイなピンク色をした先端が見えるのではないかと期待してしまうほど、はっきりと。

今も、千里が窓の外を眺めている隙を狙って、浩人は何度も彼女の胸へと視線を漂わせていた。
運転に集中しなければと思うのに、どうしても目が離せない。


許されるのなら、今すぐ千里の服を引き千切りたい。柔らかい胸にむしゃぶりつき、肌と肌を重ね、千里の奥深くに欲望の全てを打ちつけたかった。

甘い香りに煽られて渇いた衝動が沸き上がる。
抑えるためには、強い精神が必要だった。
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