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夏の終わりに
第6章 守護
「ありがとうございます。助かりました」

浩人は去っていく男達を注意深く見張ってから、声をかけてくれた婦人に頭を下げた。その隣で千里も頭を下げる。その顔は青ざめて、微かに震えていた。

「いえ、いいのよ。大丈夫?」

その婦人は大げさなくらい両手を大きく横に振り、気遣うように千里を見た。
俯いたまま頷く千里の肩を抱き寄せ、浩人はもう一度その婦人に頭を下げる。

「何があったか知らないけど、気をつけたほうがいいわよ」

婦人は尚も節介を焼こうとしたが、浩人の険しい表情を見て思い直す。
婦人が去り、野次馬が散ると、浩人は千里の震える肩をさすった。

男達はもう戻って来ないかもしれないが、千里が怯えている以上、このまま買い物を楽しむことは出来ない。

「……別の店に行くか」

しがみつくように服を掴んで頷く千里に、浩人は密かに息を吐き出した。
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