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夏の終わりに
第6章 守護
フィガロに乗り込むと、浩人は千里の右手を取って、恋人がするように指を絡めて繋いだ。千里がしっかりと握り返してきたため、浩人はほんの少しだけ緊張を緩める。
稼働し始めたエアコンが小さく音をたてながら、狭い車内を冷やしていく。その中で、繋いだ手だけが暖かい。

「大丈夫か……?」

もちろん大丈夫のはずがない。それなのに千里は僅かに血色の戻った顔で浩人を見つめ、弱々しく微笑んで頷いた。

無理をしている千里が、無理をさせた自分が、浩人は堪らなく辛かった。

「あいつと……何があった?」

千里は視線を逸らして、唇を噛みしめる。

「守らせて欲しいんだ。……そんな資格ないけど、」
「そんなこと…っ」

否定しようとした千里を、浩人は首を振って拒否した。千里がどんな風にフォローしてくれたとしても、自分がしたことは変えられない。
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