この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第8章 白紙 ①
ずっと兄同様に慕ってきた男が、その信頼を裏切り、昨夜も就眠中に自分を凌辱していたのだと知ったら、千里はどんなに衝撃を受けるのだろう。
その純潔な瞳に、どれほどの拒絶が浮かぶのか―――

幼稚で、一方的で、つくづく醜く卑劣な人間だと自分を蔑みながら、千里にも同じように侮蔑されたらと思うと、正気ではいられない。


朝の清々しい明かりの中で、千里がテーブルに朝食を並べていく。
その様子があまりにも神聖なものに思えて、浩人は目を細めてたじろいだ。

ほうれん草の和え物と玉子焼き、煮物、浅漬け。そこに白身魚の混ぜご飯が並び、具だくさんの味噌汁が運ばれてくる。

「……ヒロ兄ちゃん?」

二人分の朝食を並べ終えた千里が、エプロンを外しながら首を傾げた。浩人はぎこちなく微笑んで、新聞を元の位置に戻した。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ