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夏の終わりに
第8章 白紙 ①
口と片手しか使えないのがもどかしくて、ベルトでか細い腕を縛り、太い幹にくくりつけようかなどと真剣に考えた。

そうする代わりに、力の限り強く抱きしめた。
そのせいで、掴んでいる手首が折れてしまっても構わない。むしろ千里を壊してしまいたかった。

千里の胸を激しく捏ね回し、白い肌に舌を這わせ、舌先で乳首を弾き、転がし、甘く噛む。そのたびに千里の体がびくびくと反応した。たまらなく可愛くて、その様にのめり込み、もっと淫らな反応が見たくて浩人は一心不乱に貪った。

―――や、めて…お願い……

嗚咽も弱々しい抵抗も全て、興奮を煽り、甘い美酒に浸るような悦びにしかならない。

浩人は浴衣をめくり上げて、足の間に素早く片足を捩じ込んだ。そうして閉じられなくさせてから、ショーツの上から、柔らかな割れ目に添って指を滑らせる。
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