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夏の終わりに
第9章 白紙 ②
下腹部に熱く猛るものがあたっている。その熱を求めるように子宮が疼き、足の間からじんわりと液体が溢れる。

きつく抱きしめられているため身体中が痛くて、圧迫された肺が悲鳴をあげている。けれど千里はその力強さが嬉しかった。

「…っは、…っ……」

深いキスの合間に聞こえてくる浩人の荒い息遣いも、スカートの中に滑り込んでくる大きな手も、浩人の全てが心を奪っていく。

千里は自ら進んで舌を絡めていた。
浩人が口から離れていくと追いすがり、首筋に食らいつくようなキスをされると、くすぐったさに肩を竦めながらも浩人の頭を抱きしめる。

「…んゃっ…ぁあ……っ」

強く吸われたそこから痛みが走り抜け、身体中を甘く刺激する。

「…ひ、ろ…にぃ……」

浩人の柔らかな髪に指を埋めて、千里はその先を望む。
けれど浩人はギクリと動きを止めてしまった。
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