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夏の終わりに
第2章 帰郷
手に取った手紙を読んですぐに、浩人はもう一度最初から読み直した。

“浩人へ

おはよう!そして、行ってきます!
千穂ちゃんと九州を満喫してきます。
その間、千里ちゃんのことよろしくお願いします。

ちぃちゃんは今日の10時43分の電車で帰ってくるそうです。ちゃんと駅まで迎えに行ってあげてね。
それから夜はうちに泊めること!

川北のコンビニに強盗が入って、犯人はまだ捕まっていません。
充分に用心してあげてください。

お土産楽しみにしていてね~♪

       母より”


「…………は…い?」

どういうこと?

浩人はしばらく固まっていたが、もう一度だけ一字一句確かめるように読んでみた。




ちぃも帰ってくる……?

何が起こっているのか、或いは起ころうとしているのか。浩人には全く理解出来なかった。
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