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縛師-Ⅰ-告られてから『ごっこ』の終わりまで
第3章 ファーストキス
羽虫が這いずり敏感な部分に向かっているような感触。
それに顎を震わせながら耐えている。
「手を後ろで組め。我慢出来なくなったら縛ってやる」
自分の手を持て余しているスズにそう指示した。
スズの首を抱き寄せて掴み、呼吸音が聞こえる程度にまで首を締めた。
期待されたことはしない。予測された事は外す。
それが触れられた刺激をより鋭敏に感じさせる。
襟のボタンを外し、軟らかな膨らみを感じながらブラの中に手を入れると突起に触れた。
「アッ」
ビクンとスズの身体が跳ねる。
この反応は感じたからではない。異質な物に触れた、反射神経のせいだ。
殆どの女性は、その気も無いのに男性に触られると不快感や痛みを感じる。
そのことを俺は中学生になったころには知っていた。
だが、世の多くの男性は、女性は『性感』と言われる場所を触りさえすれば感じるものだと思っている。
この間違った思い込みが『痴漢』という存在を生じさせるのだが、それは俺の知ったことではない。
触ることを許させる。それが、女性を性に導く第一歩になる。
皮膚感覚が脳を刺激する。脳にその感覚が性感覚であると承認させるのは『思考』の力だ。
中指と人差し指の間で乳首を挟みながら膨らみを揉み乳首を押し込む。力は徐々に強くしていく。
「ほら、乳首が感じてる」
するとスズが「クッ」と声を出して、身体を震わせた。
息が荒くなっている。
感じているのだ。