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 縛師-Ⅰ-告られてから『ごっこ』の終わりまで
第4章  お姫様ごっこ
 俺は最初の息が詰まるような興奮が収まり、スズの表情を観察する余裕ができる。

 スズは初めて男に触られたり、感じている姿を見られた恥ずかしさのせいで、のぼせたようになっていた。

 繰り返される刺激は性感を積み重ねて高まり、声が悲鳴になる。

 痒いのを搔くように両腿をよじりあわせ、潤んだ目で俺を見る。

「ねえ……」

 次の段階を望んでいる声。

 俺は腿から鼠径部に指を這わせてくすぐり、悲鳴を上げさせる。
 スズの身体を味わうように這い回る俺の指が、スズのランドマークを押さえた。

 いきなり指を震わせてクリトリスに刺激を与える。

 スズは「イッ」と声を詰まらせ、ブルッと2回全身を震わせて頭をそらせた。
 このタイミングで指を入れ責めこむところだが、さすがに時と場所を考えると、それは今ではない。

 スズは俺の首に縋りつくと何度か身体を震わせ、硬直させて息をとめる。

「ハアッ……アッいやっ……」
 殆ど無意識で出る言葉と、眉間の皺が艶めかしい。

 スズのオナニーは順調に、健康な性感を育てているようだ。

 廊下の端から微かに男女の話し声が聞こえた。
 
 俺はスズを抱きあげて椅子に座らせると廊下を覘く。

 他のクラスの日直が職員室に行ったのだろう。

「俺達も帰ろうぜ」
 そう言うと、まるで全身から湯気が出ているような感じのスズが「うん」と言ってよろりと立ち上がる。
「リョウ。私、トイレに寄ってから帰るから、日誌を職員室にお願いしてもいい? 後から追いつく」
 そう言って、ふらつきながら教室を出ていった。
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