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貴女に溺れて彷徨う
第3章 不自由への憧憬
「言うことも聞けなくて我慢も出来ないの?」
「ァァッ……」
睦の愛撫は、下半身にとどまらなかった。羽根ほどの加減で刺戟したり、痛いくらいつねったり、無遠慮にあたしをいじり倒す。
「ご主人様に許可なく発情するような子は、どんな目に遭うか身体に仕込んであげなくちゃ」
睦はスリッパを持ち出した。
薄いゴム製のスリッパ裏が、あたしの尻を撫で始める。
「莉世は、痛くしてもいやらしい声を出すのかな?」
「それほんとに気持ち良いの?……普通に疑問」
「すぐに分かるよ」
バシィッ…………
さっきの平手打ちとは比にならない鈍痛が、あたしを襲った。
「良い音立つな。莉世反応薄いから、もうちょっと続けるよ」
「待っ……──アァッ!!……」
ピシッッ……パシッッ…………バシィッ………
肘をついた格好で突き出した尻が、ひっきりなしに殴打に遭う。
ひゅん、と微かな風を連れた虐待は、肉が裂けるのではないかと危ぶまれるほど威力がある。標的を打ってはスリッパを振り上げ、振り上げては標的を打ちを繰り返す睦は、多分、そこそこ容赦なくやっている。