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アネキと俺の性事情
第3章 最愛の女性
その日、両親は親戚の法事に出かける事になり、俺とアネキが留守番になった。
 
遠方の親戚だった為、両親は泊まりで出かけた。

今夜はアネキと2人切りだ。

そう思うと血が滾る思いだった。


今日は金曜日。

アネキが飲んで帰って来る日だ。

ますますチャンスだった。

俺はこの機会にアネキを完全に自分のモノにするつもりだった。







ところが・・

予想外の出来事が俺を待っていた。

アネキが・・肝心のアネキが帰って来ないのだ。

いつもなら、午前様になる前には帰って来ていたのに今日に限って1時を過ぎても限って来ないのだ。

心配になってラインを送っても返事が来ないどころか、既読すら付かないのだ。

(アネキの奴、何してんだよ!)

俺はマジで心配した。

若い娘がなかなか帰って来ないのを心配する父親の心境だった。

(まさか、一緒に飲みに行った男と仲良くなってホテルとか行ってないだろな・・?)

そこまで考えてしまう。

アネキを信用しながらも、ついつい悪い方へと考えを巡らせてしまうのだった。

せっかくの2人切りの夜なのに・・

明日になれば両親が帰って来ちゃうのに・・

居ても立っても居られなかった。

自棄になって、最初に撮ったアネキの動画を見ながらセンズリをかこうとした時だった。

ピンポーン♪

玄関のチャイムが鳴った。

(帰って来た!)

胸を弾ませて階段を降りていった俺は、急いで玄関のドアを開けたのだった。

「遅いじゃないかよ・・」

そう言いかけた俺は思わず口をつぐんだのだった。

そこにはヘロヘロになったアネキに肩を貸して連れて来てくれた見知らぬ男性がいたのだ。

「夜分にすみません。坂本さんのお宅はこちらで宜しかったでしょうか?」

ワイシャツにネクタイ姿のその男性は見るからにアネキの同僚らしかった。

「あ、はい・・坂本です」

俺は間抜けな返事をした。

「すみません、麻衣さんが飲み過ぎて酔っ払っちゃって・・」

その男性は申し訳なさそうに頭を下げて来た。

「あー、そうすか。アネキがご迷惑をおかけしたみたいでかえってすみませんでした」

俺は会釈を返しながら、アネキの身柄を預かったのだった。


 
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