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アネキと俺の性事情
第2章 処女喪失
アネキは決まって金曜日の夜に飲んで帰って来た。

土日が連休だから、必然的にそうなるのだろうが、金融機関勤めというのはそんなにストレスが貯まる仕事なのだろうかと勘ぐる俺だった。

その日も正体をなくしたアネキを背負って階段を上がり、苦労してベッドに寝かせてやった。

こちらの気も知らずにスヤスヤと寝ているアネキに腹が立った。

俺は悪戯心を出して、その夜はアネキと一緒に寝る事にした。

その夜はジャケットとスカートだけを脱がせてやり、俺はパジャマ姿でアネキの隣に寝たのだった。



朝起きた時のアネキの反応が面白かった。

アネキのベッドはセミダブルのサイズだったが、大人が2人で寝るには決して広過ぎる事はなかった。

手脚を絡め合い、顔をくっつけて寝ていた俺に気付いたアネキは目が覚めた時、声にならない悲鳴を上げたのだった。

「な、何であんたがここで寝てるのよ・・?」

すぐ眼の前に俺の顔があって、心臓が止まりそうな程驚いたようだった。

「あ、ごめん・・。俺も昨夜は凄く眠くて、アネキを運んで来たら力尽きて寝ちゃったみたい」

俺はあくびしながら適当に言い訳した。

「あんた・・昨夜も私に変な事しなかったわよね・・?」

アネキが真剣な表情で何度も確認して来た。

「変な事って・・どんな事・・?」

俺はわざと聞いてみた。

「変な事って・・体を触ったり、下着を見たり・・」

アネキは口を尖らせて言った。

「じゃ、変な事はしたよ!だって、アネキを運んで来るのに体には触らないと無理だし、ジャケットやスカートを脱がす時も当然下着姿は見ちゃうし・・それが嫌だったら、もう酔っ払って帰って来ないでよ!」

俺は正論を言ってやった。

アネキは黙ってしまったが、何かまた俺に言いたそうだった。

「俺、自分の部屋で寝直すから・・」

それを察した俺はさっさと自分の部屋に引き上げたのだった。



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