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渇いた心に水を注ぐ
第2章 ファーストコンタクト〜真由子
「はぁ…」
溜息をついて洗面所に入って着ている物を全部脱ぐ。
洗面台に小さな洗面器を置くとお湯を溜めてからタオルを浸して絞ると身体を拭いた。
もう一度、タオルをお湯で洗って身体を拭いた後、
乾いたタオルで身体を拭いた。
下着とパジャマを着ると、
洗面器を洗ってタオルで拭いてから洗面台の下の棚にしまう。
脱いだ服や下着、それにタオル類を洗濯機に入れてスイッチを押す。
キッチンに入って、
昼のうちに作り置きした常備菜をワンプレートに適当に並べて、
ご飯もついでにそこによそってダイニングテーブルに運ぶ。
野菜スープもカフェオレボウルに入れて運ぶと、
ゆっくり食べ始めた。
1人の夕食。
テレビもないから、
なんの音もしない。
…ロイヤルコペンハーゲンのカップ使う男性は、
珍しい。
奥様の趣味なのかな?
髭のせいで、年齢も良く判らなかった。
顔もあんまり見れなかったし。
声は…低くて落ち着いていて、
のんびりした喋り方だった。
そんなことを考えていたら、
洗濯機がピーピー鳴った。
立ち上がって下着と服だけ取り出して干してから、
タオル類は乾燥機にかけた。
早めに寝てしまおうと思ってベッドに横になる。
そして、浅い眠りの後、
また、怖い夢を見て叫ぶ自分の声で目が覚めてしまう。
「はぁ…」
溜息をついて、熊のぬいぐるみを抱き締めて目を閉じる。
短い結婚生活だった。
大学の友人の結婚式に出席した後の二次会で、
新郎側の友人のグループに声を掛けられて、
名刺をもらったのがきっかけだった。
新郎と同じ大学の医学部の同窓生でお医者さまばかりというグループは、
自信満々な感じで、あんまり私は興味もなかったけど、
「優良物件じゃない?」とみんなが色めき立って積極的になって、
三次会まで行くようだった。
興醒めかな?と思いながら、
私はそっと1人、離脱して帰ろうとしていたところに声を掛けられて、
送って貰ったのが元夫だった。
タクシーの中でも楽しげに話をして、
名刺を渡してきて、
「良かったらまた、会いませんか?」と言われた。
タクシーから一緒に降りて、
門扉の前で軽く手を握られて、
「絶対連絡して?」と言われた。
正直な処、悪い気はしなかったけど、
印象にも残らない人だった。
溜息をついて洗面所に入って着ている物を全部脱ぐ。
洗面台に小さな洗面器を置くとお湯を溜めてからタオルを浸して絞ると身体を拭いた。
もう一度、タオルをお湯で洗って身体を拭いた後、
乾いたタオルで身体を拭いた。
下着とパジャマを着ると、
洗面器を洗ってタオルで拭いてから洗面台の下の棚にしまう。
脱いだ服や下着、それにタオル類を洗濯機に入れてスイッチを押す。
キッチンに入って、
昼のうちに作り置きした常備菜をワンプレートに適当に並べて、
ご飯もついでにそこによそってダイニングテーブルに運ぶ。
野菜スープもカフェオレボウルに入れて運ぶと、
ゆっくり食べ始めた。
1人の夕食。
テレビもないから、
なんの音もしない。
…ロイヤルコペンハーゲンのカップ使う男性は、
珍しい。
奥様の趣味なのかな?
髭のせいで、年齢も良く判らなかった。
顔もあんまり見れなかったし。
声は…低くて落ち着いていて、
のんびりした喋り方だった。
そんなことを考えていたら、
洗濯機がピーピー鳴った。
立ち上がって下着と服だけ取り出して干してから、
タオル類は乾燥機にかけた。
早めに寝てしまおうと思ってベッドに横になる。
そして、浅い眠りの後、
また、怖い夢を見て叫ぶ自分の声で目が覚めてしまう。
「はぁ…」
溜息をついて、熊のぬいぐるみを抱き締めて目を閉じる。
短い結婚生活だった。
大学の友人の結婚式に出席した後の二次会で、
新郎側の友人のグループに声を掛けられて、
名刺をもらったのがきっかけだった。
新郎と同じ大学の医学部の同窓生でお医者さまばかりというグループは、
自信満々な感じで、あんまり私は興味もなかったけど、
「優良物件じゃない?」とみんなが色めき立って積極的になって、
三次会まで行くようだった。
興醒めかな?と思いながら、
私はそっと1人、離脱して帰ろうとしていたところに声を掛けられて、
送って貰ったのが元夫だった。
タクシーの中でも楽しげに話をして、
名刺を渡してきて、
「良かったらまた、会いませんか?」と言われた。
タクシーから一緒に降りて、
門扉の前で軽く手を握られて、
「絶対連絡して?」と言われた。
正直な処、悪い気はしなかったけど、
印象にも残らない人だった。