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渇いた心に水を注ぐ
第11章 働き方改革〜圭人
「今夜も腕枕させてくれる?
いっぱいキスさせて?
セックスは…明日、結婚を認めて貰ってからにしようか?
俺、今夜したら、
明日、ご両親の前で絶対、にやけちゃいそうだから。
その前に指輪、
買いにいきたい。
ちゃんとした婚約指輪だよ?
それで、真っ赤な薔薇をありったけ買って、
ご両親の前でプロポーズする。
ダメって言われたら、
駆け落ちしてでも一緒になりたい。
その後、
真由子ちゃんを抱きたいな。
朝までずっとだな。
ここで良いのかな?
何処か、ロマンチックな処に行く?
海辺のホテルとか…?」


「私…圭人さんと一緒なら、
何処でも良いわ。
それに…圭人さんのご両親が反対するかも。
だって私の最初の結婚は…」


「そんなこと、関係ないし、
反対されても家、出てるから大丈夫だよ。
明日、何処に行くかは考えておくよ。
それと…指輪は何処で選ぶ?」


「この指輪じゃダメなの?」
と真由子さんは右手の薬指にしてる指輪を撫でながら言う。


「んー。
これは付き合い始めた時の記念の指輪だから、
婚約指輪、ちゃんと左手の薬指用にっていうのが良いな。
ダイヤとかのヤツ」


「でも…
ついこの間、プレゼントして貰ったばかりよ?」


「男ってさ、
自信がないのかもしれない。
だから目に見える約束みたいなものを、
して欲しいのかな?
女の人の方が、
その点、ドーンと構えてる気がする。
周りにもさ、
俺のもんだから、
近づくなよって見せたいのかも」と言うと、

「じゃあ、同じカルティエにしましょうか?
私は指輪のお返しに、
時計を選びたいな?
それなら毎日、腕につけてくれるでしょ?」
と笑いながら言う。


「じゃあ、キスして寝ようか?」


「着替えて来ますね?」


「俺、パンツ一丁で良い?」


「勿論!
私は色気のないパジャマで良いの?」


「いや、パジャマでも充分色っぽいけどね?
俺、興奮しちゃって、
寝れるかな?」と笑うと、
真由子ちゃんも笑う。


そして、ベッドに入って何度もキスをしてから、
2人で抱き締め合って眠った。


明日は…
裸のままで絡まり合いながら寝るんだと思うと、
なんか、ドキドキしてしまう。




初めてドライブに行った温泉旅館、
予約出来たらそこに行くのも良いなと思いながら、
とにかく眠ろうと思った。

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