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渇いた心に水を注ぐ
第11章 働き方改革〜圭人
翌日、カルティエで指輪を選んで、
花屋さんで真紅の薔薇を買い占めて大きな花束にして貰う。

ネクタイを直して貰ってから、
立派な扉を開けて貰って真由子ちゃんのご両親と初めて対面する。

とても穏やかで優しそうな2人を見て、
真由子ちゃんの癒されるような温かさの原点を見たような気がした。


出会って間もないけれど、
真由子ちゃんのことを心から大切に思っていること。

今の仕事は、時間にも不規則なヘアメイクアーティストだけど、
少しでも真由子ちゃんと一緒に過ごす時間を作って、
真由子ちゃんにも負担を掛けないように、
大学在学中に取得した資格を活かして税理士と公認会計士の仕事に就くこと。

離婚歴があって、
原因は元妻の浮気だったこと。

次男なので、家を継いだり、
親と同居するようなことはないこと。


思いつくようなことを一つ一つ話して、
とにかく、真由子ちゃんを幸せに出来るように、
全力で何でもするので、
結婚させてくださいと頭を下げた。


真由子ちゃんも、
こんなに優しくて思い遣りが深くて、
自分を大切にしてくれる人は居ないと言って、
結婚を許してくださいと頭を下げてくれた。


俺達の話を黙って聴いていたお父様は、
「許すもなにも…。
それより最初の結婚の話はご存じなのかな?」と静かに言った。


「勿論。
でもそれも含めて真由子ちゃんを護ります」と言った。

お母様も、
「真由子ちゃん、今度は幸せになれそうね?」と笑う。


俺達は、手を握り合って、
笑おうとしたけど、泣いてしまっていた。

「やだ。圭人さんてば。
泣いてるの?」と言って、
そっとハンカチで涙を拭ってくれる真由子ちゃんも泣いている。


「あの…。
ご両親の前で、指輪渡しても良いですか?」と言って、
俺は横に置いていたやたら大きな紙袋から薔薇の花束を出して、
跪きながら真由子ちゃんに渡して、
真紅の紙袋から指輪を出して、
「真由子ちゃん、結婚してください。
一生大切にすることを、
ご両親の前で約束します」と言った。


「圭人さん…嬉しい。
私も…一生圭人さんと一緒に居たいです。
お嫁さんにしてください」と左手の薬指を差し出した。

俺は緊張しながら指輪を嵌めると、
真由子ちゃんは紙袋から時計を出して、
俺の左手首に巻いてくれた。


「娘を…私達のお姫様を頼んだよ」と、
お父様は言った。
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