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渇いた心に水を注ぐ
第13章 家族になる〜圭人
グランマをピックアップして、
グランパの入院している病院に行く。


父親が経営している病院だけど、
日曜日は父親も兄貴も居ない筈だ。
科も違うし、
受付とかのヤツが言わない限りは、
会わずに退院出来ると思っていた。


そして、本当に、
仮にも自分の親の退院だと言うのに、
娘に当たる母親すら、
病院には来ていなかった。


もしかしたら、
俺の養子縁組の話を叔父さんがする為に、
実家に行ってるのかもしれないなとも思った。




病室で真由子ちゃんを紹介すると、
グランパは嬉しそうに握手をしながら引き寄せてハグをする。

グランマと長年連れ添ってきたせいか、
外国人のような仕草が板についているダンディな感じがする。


グランマに手伝って貰って着替えてから、
ボルサリーノ帽を被ってステッキを持つ。


「車椅子、持ってこようか?」と訊くと、
「そうだな。
また転ぶといけないから、
下まで車椅子にしておこうかな?」と笑う。


グランマが会計をしている間に、
「本当に可愛らしいお嬢さんだね?
メアリの若い頃に似ているみたいだ」と、
俺にウィンクをする。


「メアリって?」


「あ、グランマのことだよ」


「まあ!
光栄です。
あんなに素敵なレディになれるのかしら?」と真由子ちゃんが恥ずかしそうに言うと、

「勿論!
きっとそれ以上に素敵になりますよ?」とグランパはニコニコして言った。


俺の車は高さがあるので、
乗り込む時に俺と真由子ちゃんが手伝った。


「んー。
車、買い替えようかな?
これだと、乗り降り、大変だよね?」


「圭人は、ジープが好きなんだろう?
別に大丈夫だよ?」


「これからは、もっと一緒に車に乗るだろうし、
グランマや真由子ちゃんも、
これだと乗り降りしにくそうだし。
車なんて、道具なんだから、
その時に一番使い易いものにした方が良いかなって思って。
叔父さんのトコみたいな、
普通のセダンが良いのかな?」


「おやおや。
圭人も大人になったもんだな?」と言って、
グランパが声を上げて笑うので、
グランマや真由子ちゃんまで笑った。
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