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渇いた心に水を注ぐ
第13章 家族になる〜圭人
「あの…お茶を淹れかえてきますね?」と言って真由子ちゃんが立ち上がって、一度お皿なんかをトレイに載せて運ぶので、
俺も手伝おうとすると、
叔母さんが立ち上がった。


「マドレーヌを焼いてきたから…手伝うわ?
お紅茶にしましょうか?」と言って、
楽しそうにキッチンへと行ってしまう。


「なんだか、娘が出来たみたいで、
嬉しそうだな?」と叔父さんが笑う。


「あら。
孫娘はもっと可愛いのよ?」と、
グランマがウィンクして言った。


2人が戻って来るのを待って、
俺は更にみんなに言った。


「真由子ちゃんがね、
グランパをグランマが独りで看るのが大変だろうからって…。
一緒に住んだらどうかなって言ってるんだけど」


「えっ?」とみんなが真由子ちゃんを見る。


「あの…。
まだ仕事をしているので大したことは出来ませんけど…。
仕事も調整していけば良いかなと思って…」


「それは嬉しいけど…。
新婚時代は2人きりで楽しんだ方が良いんじゃないか?」
とグランパが言う。


「それに…この家、古いし、
ごちゃごちゃよ?」とグランマも笑う。


「確かにごちゃごちゃでバリアフリーじゃないから、
そっちも心配だな?」と、
叔父さんが言った。


「だったら二世帯住宅に建て替えたらどうかしら?」
とグランマが言った。


「なんなら、三世帯住宅にする?」とグランパまで言い出す。


「あら、それじゃあ、
真由子ちゃん、息が詰まるんじゃない?」と叔母さんが言う。


「私は…大家族って憧れます。
子供の頃は、両親と祖父母も一緒で、
楽しかったです」と真由子ちゃんは笑った。


「2軒お隣、更地になって売りに出てなかった?
アパートやマンション建つと嫌よねって、
お隣さん、言ってたけど…?」


「じゃあ、そこ買って、
まずはそこに家を二世帯住宅建ててから、
こっちも建て直すのは?
私達の家も古くて、
キッチンとか新しくしたら、
もっとお料理楽しくなるし、
これからのこと考えたら、
バリアフリーにしたいし、
平屋が良いわ」と叔母さんが言い始める。


「事務所も閉じるつもりで、
契約更新してないから、
こっちに事務所移して、
登記の書き換えもするか?
圭人も役員に入れれば良いし」



またもや、グランパ達と叔父さん達が暴走して、
俺と真由子ちゃんはポカンとしていた。
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