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第15章 元実家のお家騒動〜圭人

「なんだか…驚いたわね？」と、グランマが苦笑する。

「まあ、あの家のことだから、
なんとかするだろう」とグランパの静かな口調で言った。

真由子ちゃんは、少し心配そうな顔をしている。

俺は…。
どんな顔をしていたんだろうか？




2週間ほどして、
梨香子から電話があった。


「なんなの？
賢人さん。
いきなり電話してきて家に呼び出されたの。
行ってみたら、
危うく襲われそうになった。
蹴飛ばして逃げて来たよ。
無精髭とかで、全然様子も違ってた」と言っていた。


兄貴はそうとう荒んでいるようだった。


挨拶程度しかしてない真由子ちゃんにも電話を掛けてきたようで、
家電話の受話器を手に、困惑していた。


これは、一度会って話をしなければいけないかもしれないなと思った。




兄貴に連絡をしても、携帯にも出ない。

母親に連絡をすると、
真由子ちゃんと2人で来るように言われた。


真由子ちゃんにその話をすると、
「圭人さんと一緒なら！」と言ってくれたので、
平日の昼下がりに2人で出掛けた。