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渇いた心に水を注ぐ
第17章 砂漠の中のオアシス〜真由子
3月に工事が終わって、引っ越しも無事に終わった。

広い庭の陽当たりが良い処に、
出逢ったきっかけになったプランターを置いて貰った。

一年草の部分だけ植え替えをしたけど、
雰囲気はそのままで、
夏も冬も越せて良かったと思った。


初めて圭人さんから貰ったピンクの薔薇は、
ドライフラワーは小さいドーム型のガラスに封じ込めてみた。

そして、アルコールで具合が悪くなって、
圭人さんに勘違いされた方のプリザーブドフラワーの加工も上手く出来て、
それは小さい立体額に仕立てて、
寝室のサイドテーブルに飾ってあった。


圭人さんは、約束通りに、
不定期にお花をプレゼントしてくれて、
お祖父様もよく、お祖母様にお花をプレゼントするので、
室内はいつも美しいお花に溢れていた。


昼間は、鈴木のお義母様が遊びに来たり、
実家の母が遊びに来ることも多くて、
賑やかなマタニティライフを過ごせた。


夜は…
防音の寝室で、
甘い生活も楽しめた。

バスルームもあるので、
相変わらず毎晩、一緒に入って、
シャンプーもして貰っていた。


安定期には、
その時期に向いているという方法で愛し合った。


そして、8月の終わりに無事に男の子を出産した。
無事と言っても、
ちょっと後半、腎臓関連の数値が思わしくなかったことや、
逆子が治らなかったことから、
安全の為に帝王切開になってしまった。


手術中も落ち着かず、
熊のようにウロウロしていた圭人さんは、
勿論、無事に手術が終わった後も感極まって大泣きで、
それはもう大変だったそうだ。


私が麻酔から目が覚めるまで、
ずっと手を握って祈るようにしてくれてたみたいだった。

仕事も休んで、毎日病院に来て、
結局、夜も泊まってくれた。


赤ちゃんも同室だったので、
恐る恐るオムツを替えたり、
まだまだおっぱいが出ない私の代わりにミルクをあげたりしてくれた。

それに、切った傷や後産で痛くて苦しい時には、
背中をさすってくれたり、
本当に甲斐甲斐しく私と赤ちゃんを見守ってくれていた。


勿論、場所を借りてシャンプーブローもしてくれた。
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