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渇いた心に水を注ぐ
第4章 サードコンタクト〜真由子
「あの…私…」
上手く言葉が出てこないし、身体が震えてしまう。

そんな私を見て、
圭人さんはそっと手を引いて室内に入ってソファに座らせると、
両手にマグカップを持たせてくれて、
「もう冷めたから飲めるかな?」と言うと、
自分は向かいのベッドに座った。


私は一口、ゆっくりコーヒーを飲んでから、
ゆっくり話し始めた。


「私…水が怖くて、
お風呂に入れないんです。
だから、他の方が居るから入れないんじゃなくて…」

「えっ?」

「あの…家のお風呂も怖くて、
シャンプーもずっと洗面台の処で洗ってて…」

「ええっ?」

「身体は濡らしたタオルで拭いたりしてて…」

「そうなの?」


圭人さんは心の底から驚いた顔をしている。


「圭人さんの処でシャンプーしていただくのも、
そういうことで…」


「溺れたりとか、
なんかあったの?」


私は思い出して身体が震えてしまって、
涙が出てしまう。
呼吸が苦しくなってくる。


「…ちゃん?
真由子ちゃん、大丈夫?」


気付いたら圭人さんが抱き締めて背中を優しく撫でてくれていた。


「あの…ごめんなさい」

「無理して話さなくて良いから。
ごめん。
よっぽど怖い目にあったんだね?」と言って、
髪も撫でてくれる。


圭人さんのTシャツに、
私の涙が滲みていった。


「じゃあさ、足湯、してみようか?
それなら溺れないでしょ?
足首までとかなら。
ちょっと待ってて?」と言って、圭人さんはベランダに出て、
タオルで手を拭きながら入ってきた。


「靴下脱いでみて?
スパッツも脱いだ方が良いかな?
大丈夫!
滑って落ちたりしないように隣に居るから!」と言って、
そっと手を繋いでベランダに行った。


先に圭人さんが中に入ってから、
「ゆっくり脚を入れてみて?」と手を差し伸べてくれる。

私は本当に久し振りに、
浴槽に身体を足先だけだけど入れてみた。

思ったより熱くて、
びっくりして圭人さんに掴まってしまうと、
「身体も猫舌なのかな?」と笑われてしまう。

「でも、滑って転ばないようにね?」と、
がっしりと抱き留めてくれる。


「縁に座って、
リラックスしながら近くの山の緑見て、
鳥の鳴き声でも聴いてようか?
足先だけでも温まると気持ち良いでしょ?」と、
隣に座ってくれた。
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